朝乃山、いよいよ7月場所復帰 待ちわびる2人
●朝乃若「一緒の戦い、気持ち入る」 22日、大相撲夏場所が千秋楽を迎え、いよいよ出場停止処分を受けている朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋、写真)の復帰の場所が近づいてきた。「ずっと子分」と自負する西十両8枚目の朝乃若(金沢市立工業高OB)は2桁白星で勝ち越し、来場所に向け「本場所で一緒に戦えるんですごく気持ちが入る」と語り、帰りを待ちわびる。 朝乃若は最後の一番で東十両筆頭の千代丸を元気いっぱいの相撲で撃破し、10勝目を挙げた。朝乃山に代わり、高砂部屋の部屋頭としての責任を果たした。 ●若松親方「腰の使い方、巧くなった」 今場所3日目の10日には、NHKのテレビ解説を務めた高砂部屋付きの若松親方(元幕内朝乃若)が朝乃山の近況を明かした。 休場が続いているが「腰の使い方が巧(うま)くなってきた。前に出るときに相手にぶつけるような腰の使い方ができるようになった」と寄り身が上達していると語り、復帰戦に向けて調子を上げてきていることをうかがわせた。 若松親方は3月の春場所後、稽古に本腰を入れるよう指導。ただ、今場所直前にふとももに軽い肉離れを起こしたという。「徐々に良くなって朝乃若とよく稽古している」とし、経過は順調なようだ。 出場停止期間が長期にわたっており「本人は一年間、外出できず、だいぶこたえていたと思うんですけどね。それもあまり見せない」と気遣っていた。 朝乃山は名古屋場所(7月10日初日)で、三段目で復帰する見通しとなっている。