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「ワタミ」子会社 キクイモ生産開始、年明けメニュー化

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千葉日報オンライン

 居酒屋チェーンなどを運営する「ワタミ」の子会社で有機農業に取り組むワタミファーム(千葉県山武市、西岡亨祐社長)は、国内ではまだ大規模栽培が珍しい根菜「キクイモ」の生産を始めた。キクイモを食べると腸内環境を整える効果が得られるといい、グループで掲げる「健康志向」の新たなアイテムとして年明けにも店舗などで登場させる。  同社は2002年設立。北海道から九州まで全国11カ所で農場や牧場計630ヘクタールを運営している。水菜や大根、ニンジン、乳製品など多様な品目を生産し、グループ企業などに出荷。キクイモの生産は同市内の「山武農場」など千葉県内外5カ所で今年4月に始めた。  同社などによると、キクイモは北米原産で江戸時代末期に英国から導入されたキク科の植物。秋にキクのような黄色い花が咲いた後の11月から2月ごろまで収穫できるという。食感は生だとシャキシャキ、加熱するとホクホクとしていて、ナガイモやジャガイモ、レンコンに近いという。

 キクイモは腸内環境改善や血糖値下げに効果があるとされる水溶性食物繊維「イヌリン」を一般的な野菜よりも多く含有。大腸内でビフィズス菌など善玉菌の餌となったり、一緒に食べた余分な糖分の排出を促す働きもするという。  生産したキクイモはワタミに出荷し、ワタミがメニュー開発や商品化を担う。弁当を配達する宅食事業では炊き込みご飯や総菜に使う想定。居酒屋など外食事業では、採れたてをフライにしたり、焼酎として仕込んだりすることも考えているという。年明けごろには新メニューとしてお目にかかれそうだ。  同社担当者は「大事にしているキーワードの『健康』を、キクイモを通じて消費者に届けたかった」とキクイモに目を付けた経緯を語った。  ただ、ワタミファームでのキクイモ生産は初めて。大規模栽培の先行例も少なく、現場は手探り状態。同農場では地温の確保や雑草対策のため地面を覆うマルチシートのあり、なしの2パターンを並行するなどして最適な栽培方法を探る。同社全体で今年は40トンを生産、来年以降は300~400トンまで収穫量を増やす計画だ。  早藤勝農場長は「今年はいろいろな土地でいくつかの栽培方法を試し、将来の安定生産へ足がかりを築きたい」と話した。

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