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SMAP古参ファンが、キムタク「一家総出商法」に思うこと

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7月9日は、前社長のジャニー喜多川の命日だった。かつて、オーディションのときにジャニー喜多川は、清掃員のふりをして子供達の素の姿を観察していたという。裏表がない子ほど伸びることに、ずっと前から気づいていたのだろうか。 【画像】木村拓哉&工藤静香 有名バーのパーティに夫婦揃ってご機嫌の夜 筆者がジャニーズタレントを魅力的に感じる理由はいくつもあるが、そのうちの一つに、カメラがあるときとないとき、偉い人がいるときといないときで、彼らに全く裏表がない点が挙げられる。 一流のアイドルとは、ファンが求めるアイドルや王子様を無理して演じようとするのではなく、自分の好きな自分自身になり切ることができる人たちを指す。 木村拓哉というアイドルもまた、どんな時も、背伸びしたり無理をしたり、媚びたりすることなく、「自分の好きな自分自身」でいられる存在である。「何をやってもキムタク 」などと揶揄されるほど、歌でも芝居でもバラエティでも、彼には彼のスタイルがあった。 ところが、である。最近、特にSMAPファンではない知人数人から、立て続けに、「スマヲタ的に、キムタクはあれでいいの?」と質問された。「あれでいいの?」の“あれ”とは、「妻や子供の(たぶん)言いなりで、家では(たぶん)妻子ファーストの私生活を(妻や子供のSNSで)曝け出されている状態」を指しているらしい。 SMAP時代は、少なくともファンの前では、頑なに妻子の存在は匂わせないようにしていたキムタク(ファンとしてこう呼ぶのは憚られるが、ここは便宜上)だが、今は娘や妻である工藤静香の売名にいいように使われている。それを許せるのかと問われているのだ。 結論から言おう。拓哉の私生活に関しては、筆者は正直どうでもいい。 というのも、SNSからの情報はシャットアウトしようと思えばシャットアウトできるので、ネットニュースさえクリックしなければ、静香が家族をどんなふうにアピールしているかとか、Koki.やCocomiが父親についてどんなコメントをしているかなど、余計な情報は頭に入れずに済むからだ。 キムタク が結婚した2000年から、次女のKoki.がデビューするまでの18年間、少なくとも、SMAPのキムタクは既婚者のイメージを完璧に封印できていたし、Koki.がモデルデビューして以降も、彼自身がファミリー円満アピールをしたわけではない。ファンが、彼の芝居や音楽活動やバラエティなど、“本人発信のものだけを受け入れる”というスタンスさえ貫ければ、セレブファミリー主張の強い家族の存在など、大したノイズではないのだ。 それに昨今、芸能人の不倫が続々と暴かれる中で、20代の頃から20年近く「日本一のモテ男」だったキムタク が、子煩悩で、かつ妻との関係も円満なんて、もっと褒めそやされていいのではないかとさえ思う。 さて、“自分の好きな自分自身でいられる裏表のないアイドル”として、筆者が真っ先に思い浮かべたのは、キムタクではなく郷ひろみである。 ジャニー喜多川にスカウトされ、バーニングに移籍するまでの3年間、彼はジャニーズ事務所所属のアイドルだった。いわばキムタク の大先輩だが、30歳でニューヨークに渡ったり、女優と結婚し、離婚したタイミングで告白本を大ヒットさせ、挙句、愛する娘たちから面会を拒否られたり、二度目の結婚も5年しか続かなかったり、三度目の結婚で58歳にして双子の男児を授かったりと、キムタクなど足元にも及ばないほど波乱万丈な人生を送っている。 そんな郷ひろみの名言に、2回目の結婚の際にファンに向けて放った「1日の23時間55分が郷ひろみであり、残りの5分だけが(本名の)原武裕美に戻る時間。原武裕美は結婚しても、郷ひろみは結婚しない」という発言がある。 この発言のあった約2ヵ月後、キムタク と工藤静香の結婚がすっぱ抜かれ、2人は、20世紀最後のビッグカップルと謳われた。その時、SMAPのマネジメントは、「私人としての木村拓哉は結婚しても、1日のうち平均16時間(?)をSMAPとして生きる限り、SMAPの木村拓哉は結婚しない」というような形で、郷ひろみの徹底したアイドル戦略を参考にしたのではないだろうか。 だとすると、SMAPが解散した直後に、Koki.がモデルデビューしたのも合点がいくではないか。いや、もしかしたらキムタク本人ではなく、妻である静香が説得したのかもしれない。「パパとして好感度を上げているタレントは世の中にいくらでもいる。SMAPの呪縛に囚われることはないのよ。あなたはもう“アイドル”ではないんだから」と。 芸能界での功績という意味では、郷ひろみをも凌ぐ存在となったキムタク だが、ことユーモアの面では、SMAPのメンバー(特に中居)に任せきりだったせいだろうか、木村単独でソロとして話題を提供していけるほどの面白さはない。 筆者は、あくまで拓哉のプライベートはスルー派である。ただ、漏れ聞こえてくる静香の暴走っぷりは嫌いではない。浜崎あゆみにも言えることだが、ダサイとかイタイとかを通り越して、もはやネタとして面白いからだ。そして、キムタクのソロライヴを見る限り、今のキムタクに一番足りないのが、ユーモアであり、それを補ってくれるのが家族の存在ではないかと思うのだ。 芸能人たるもの、注目されてナンボ。元々が負けず嫌いの努力家で、内面に“狂気ゼロ”のキムタクが、今後もずっと芸能界のトップを走り続けるためには、しつこいぐらいにアピールを続けるファミリーの存在は、実は不可欠なのかもしれない。 取材・文:喜久坂京 ジャニヲタ歴25年のライター。有名人のインタビュー記事を中心に執筆活動を行う。ジャニーズのライブが好きすぎて、最高で舞台やソロコンなども含め、年150公演に足を運んだことも。

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