【朝日杯FS】レッドベルオーブは折り合いに課題あり 本命は念願のマイル戦に出走してきた馬
愛国産マイラーの底力
中山芝2000mのホープフルステークスがG1に格上げされてから、短距離~マイルでの2歳チャンピオン決戦という位置付けにシフトした朝日杯フューチュリティステークス。素質の高さや適性はもちろんのこと、現時点での完成度の高さも求められる一戦だ。参考レースから各馬の課題を見極める。 【朝日杯フューチュリティステークス 2020最終予想】東大・京大式!重賞未勝利でも本命!狙うべき穴馬とは? 【新潟2歳S】 開催6週目で馬場の傷みが進行。好走馬の直線平均進路は7.9頭目と直線だけでも「外有利」を感じるが、向正面平均進路4.9頭目は異例の状態であり、内枠の馬たちにはかなり不利な状態であった。 1着馬ショックアクションは大外枠から綺麗な馬場を走行。トラックバイアスには恵まれた形だ。ただ、粒ぞろいのメンバーを相手に先行策からメンバー中上がり3F最速での勝利は額面通り評価すべきだろう。Storm Cat≒ロイヤルアカデミーIIの3×4由来のスピードには高い素質を感じる。
底を見せずの連勝
【サウジアラビアRC】 秋の東京開催開幕週で内外の馬場差は見られず。水曜~金曜に79.5mm、当日土曜に24.5mmと雨量が多く、本レース時には不良馬場の非常に重たい馬場状態に。夏を越して根が強く伸びている時季ながらも道悪適性が問わる一戦となった。前後半3F35.6-37.7(前傾2.1秒)のタフな流れ。先行馬には苦しい展開で「後有利」。 1着馬ステラヴェローチェは、追走に苦労しながらも大外一気の競馬。結果的にトラックバイアスを味方につけての勝利であった。しかし上がり3Fは2位に0.9秒差をつけ、抜け出してから一気にピッチを落とした点も考慮すると、初戦同様に底を見せずの勝利であったと評価すべきだろう。個人的にはホープフルSであれば本命候補であった。
高速馬場なら逆転可能?
【京王杯2歳S】 内側の芝が傷んでいることは映像からでも見て取れる程で、当日の好走馬直線平均進路は10.0頭目とかなり外に寄った馬場状態で「外有利」。ただ、各鞍上もこれを考慮して内を避けるように進路を取っているため、実際に内側を走らされた馬はそれほど多くなかったか。 1着馬モントライゼは3枠6番でも、ルメール騎手のエスコートにより馬場のいい位置を選択。前後半3F34.7-34.7の2歳戦としてはタフなラップもダイワメジャー産駒の本馬には向いた印象だ。今回はひと雨欲しいところか。 2着馬ロードマックスは中団で折り合いに専念し、直線は大外から一気の追い込み。ピッチの上がり方が素晴らしく、ディープインパクト産駒らしい瞬発力を見せた。トラックバイアス通りの好走ではあるが、高速馬場なら逆転可能か。