新NISAとなってまもなく1年!「積立投資で月3万円・30年間」でいくら増える?シミュレーションしてみた
NISAが新制度になってもうすぐ一年が経ちます。NISAは資産運用で出た利益が非課税になる制度であり、物価上昇や低金利に悩む日本では、資産形成の手段として非常に注目されています。 ◆【NISAをシミュレーション】月3万円・30年間だと資産はいくらに増える? 新制度に変わるにあたってメディアでも大きく取り上げられ、今年からNISAを使って資産形成を始めてみたという方も多いかと思います。 今回は改めてNISA制度の変更ポイントを確認し、「積立投資で月3万円・30年間」運用した場合、どれくらいの資産をつくることができるのかをシミュレーションしていきます。 また、NISAは絶対に増えるものではありませんので、リスクや始めるうえでのポイントについてもチェックしていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
2024年スタートの「新NISA」
2014年に創設されたNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は少額からの投資のために作られた税制優遇制度。株式や投資信託などの投資で発生した利益が非課税になります。 2024年に大幅な制度拡充がおこなわれたNISA。読者のみなさんの中には、既に「新NISA」を活用した投資を始めているという人もいるでしょう。 ●NISAの基本 NISA口座は一人1口座しか開設することができません。また2023年までの旧NISA制度では、口座開設の際に「一般NISA(2014年創設)」または「つみたてNISA(2018年創設)」のどちらかを選ぶ必要がありました。 また非課税保有期間についても、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年と、それぞれに期限が設けられていたうえ、年間投資上限は、一般NISAで120万円、つみたてNISAで40万円。非課税保有限度枠も、一般NISAは600万円、つみたてNISAは800万円と決まっていました。 ●NISA制度の新旧比較 2024年1月からスタートした「新NISA(正式名称「新しいNISA」)では、一般NISAを前身とする「成長投資枠」、つみたてNISAを前身とする「つみたて投資枠」の併用が可能に。 年間投資枠の拡大や、非課税期間・投資期間の無期限化、さらには口座開設期間の恒久化という形でパワーアップしています。 では「新NISA」のポイントを整理していきましょう。 ●新NISAのポイント 新NISAの「非課税保有限度額(総枠)」は1800万円、うち成長投資枠の上限は1200万円。枠の再利用もできるようになりました。 次で、成長投資枠・つみたて投資、それぞれの特徴を整理していきます。 ●新NISA「成長投資枠」 ・年間投資上限額:240万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:上場株式・投資信託など ●新NISA「つみたて投資枠」 ・年間投資上限額:120万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:投資信託やETF 余裕資金である程度まとまった額の投資をおこないたい人もいれば、自動積立で少額をコツコツと積み立てていきたい人もいるでしょう。 新NISAでは、2つの枠を併用できるため、より個人のニーズに合う投資を非課税メリットを享受しながらおこなうことが可能になったと言えます。