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コロナショックで孤立無援のイタリアが恨み節──加速する反EU感情の行く先

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ニューズウィーク日本版

<右派が分離主義を主導>

コンテは、同じく新型コロナウイルスによる打撃が深刻なスペインと共に、ユーロ共同債である「コロナ債」の発行が必要だと訴えたが、ドイツやオランダの反対で道が閉ざされている。経済規模が域内最大のドイツと2位のフランスはマスクや手袋の輸出を制限し、対イタリア国境を封鎖する国も現れた。 イタリア各地の右派勢力は国民の反EU感情に付け込もうとしている。分離主義を推し進めているのが「欧州のトランプ」こと、マッテオ・サルビニ前副首相だ。 「これは『連合』ではない」。サルビニは3月27日、EUについて発言した。「ヘビとジャッカルの巣窟だ。まずはウイルスを打ち負かし、それから欧州について考え直そう」 そしてこう続けた。「都合次第で、私たちは別れを告げる。感謝の言葉も言わずに」 <本誌2020年6月2日号掲載>

ケネス・ローゼン

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