【F1分析】どうなる2024年のF1チャンピオン争いの結末。まだまだフェルスタッペン優位も、ノリス大逆転の可能性も十分アリ……鍵を握るのはピアストリ?
■フェルスタッペン最短でもチャンピオン決定はサンパウロ?
一方でルクレールはイギリスGPの時点で最大105ポイントの遅れをとったが、そこから19ポイント差を縮めることに成功している。またピアストリは、スペインGPの際にフェルスタッペンから132ポイント差となっていたが、現時点での差は94……実に38ポイントと、ノリス以上に差を縮めている。 以上がフェルスタッペンがタイトルを逃す場合のシナリオだが、逆の場合も見てみよう。 フェルスタッペンが秋休み以降復活を遂げて連勝を続け、対するノリスが1ポイントも獲得できなかった場合、それ以外のライバルの動向次第という部分もあるが、最短でサンパウロGPのスプリントを終えた時点で、4年連続のドライバーズタイトル獲得を決めるということになる。また、フェルスタッペンが全勝+FLを獲得し続ければ、ノリスがたとえずっと2位を続けても、ラスベガスGPでフェルスタッペンのタイトルが決まるという計算が成り立つ。 ただ今シーズンのF1は、毎戦のように勢力図が変わる、そんな様相を呈している。各チームの差も僅差だ。そのため、チャンピオン争いの状況も、1戦ごとに変わるということになるだろう。 秋休み明け初戦のアメリカGPが終わったタイミングで状況がガラリと変わる、そんな可能性も十分にあるだろう。 さて、結末やいかに?
田中健一
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