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【医師に聞く】手がふるえるときは何科に行ったらいいですか?

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Medical DOC

字が揺れてしまってうまく書けない、写真を撮るときに手ぶれが目立つ、知らず知らずのうちに手がカクカク動いている。こうした「手のふるえ」はなにが原因で、いずれ重篤な事態へ発展していくものなのでしょうか。受診先の選び方も含めて、「くまがい内科・脳神経内科クリニック」の熊谷先生へ取材しました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】 熊谷智昭先生(くまがい内科・脳神経内科クリニック 院長) 日本医科大学医学部医学科卒業。同大学の付属病院にて臨床研修後、神経内科助教、脳神経内科医長・講師などを務める。北村山公立病院(山形県)神経内科医員、東京都立多摩老人医療センター(現・多摩北部医療センター)神経内科医員などを務める。2019年に神奈川県横浜市に「くまがい内科・脳神経内科クリニック」開院。大学病院や地域の基幹病院で培った神経内科専門医としての経験を、地域医療に生かしている。医学博士。日本内科学会総合内科専門医、日本神経学会神経内科専門医・指導医、臨床研修指導医、認知症サポート医ほか。

なにもしていないときのふるえか、なにかをしているときのふるえか

編集部: 手のふるえが止まらないときは、どこを受診すればいいのでしょう? 熊谷先生: 「神経内科(脳神経内科)」です。「整形外科」と勘違いされる方がいらっしゃるのですが、整形外科は、主に骨や筋肉、関節などの異常を診る科目なので、「ふるえ」とは違います。なお、脳や神経系ではなく、代謝の異常などでふるえが起こっていることも考えられますが、入り口としては内科を専門とする「神経内科(脳神経内科)」で構いません。 編集部: 手のふるえは、脳や神経とどう関わっているのですか? 熊谷先生: ふるえの多くは、意図しないで起きる「不随意運動」に含まれます。筋肉の動きを統制できていないとなると、やはり、脳や神経の異常を疑うべきでしょう。「ご高齢者にみられるようなふるえ」に限らず、「緊張や怖さで起こるふるえ」も同様です。 編集部: 具体的な原因として、何が考えられるのでしょう? 熊谷先生: ふるえのことを医学的には振戦といいます。なにもしていないときのふるえを「静止時振戦」といって、主にパーキンソン病が原因と考えられます。カップなどを持ち上げるときなど、随意運動時のふるえを「運動時振戦」といい、本態性振戦や小脳疾患、脳血管障害などで見られます。重力に対抗して姿勢を維持しているときのふるえを「姿勢時振戦」といい、本態性振戦や甲状腺機能亢進症などで見られます。本態性振戦は、原因不明、もしくは特定の原因によらないふるえのことをいいます。 編集部: 原因不明って、怖いですね。 熊谷先生: 捉え方ひとつですが、明らかな異常がどこにもみられないわけですから、生活に支障のない限り「治療は不要」という考え方もできます。加えて、本態性振戦にはふるえ以外の症状、たとえば発熱や動悸(どうき)などを伴いませんので、様子見でも構いません。もちろん、ふるえで困っているようでしたら、治療が可能です。

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