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台風15号から1年 森田知事が安房地域視察 被災住宅なお多く 「経験生かし備える」

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千葉日報オンライン

 千葉県内各地に甚大な被害をもたらした房総半島台風(台風15号)から間もなく1年となることを受け、森田健作知事が4日、被害の大きかった館山市など安房3市町を訪れた。同地域では損壊した家屋の解体作業やブルーシートに覆われた住宅が今なお残り、復興は道半ば。森田知事は「昨年の経験を生かし、大きな台風に備えたい」と述べ、各市町村との緊密な連携や被災者への継続的な支援を誓った。  台風15号は昨年9月9日に上陸し、県内で最大約64万戸が停電。おおむね解消するまでに2週間以上を要し、8人が災害関連死に認定された。安房地域では鋸南町で1時間の最大降水量70ミリ、館山市で最大瞬間風速48・8メートルを観測し、強風により多くの家屋や電柱が倒壊した。

 被災から約1年が経過し、半壊以上の家屋解体や一部損壊住宅の修繕が進んでいるものの、修理業者の不足や、新型コロナウイルスの影響によるボランティアらの減少で、復興のスピードは減速。鋸南町では人口流出が続き、特に被害が甚大な岩井袋地区では、昨年同時期に比べて人口が約2割も落ち込んだ。  森田知事は台風で半壊し、今月からようやく解体が始まった館山市の木造住宅や、復旧した南房総市の農業用ビニールハウス、今もブルーシートに覆われた住宅が残る鋸南町の同地区を視察。「住宅修繕や解体が着実に進んでいる」と復旧対策の手応えを示す一方、課題として「(修理業者らの)人手不足や県の支援制度の周知不足」を挙げた。

 また、外部識者から「切迫感がない」と指摘された県の初動対応について、「停電の復旧時期など県として把握が甘く、長期にわたり生活を苦しめた」と改めて陳謝。その上で「各市町村との緊密な連携や情報連絡員の早期派遣で大きな台風に備えたい。避難場所での新型コロナ対策も徹底したい」と話した。

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