ボーナス減の今こそ再確認…カーローンの「ボーナス併用払い」はお得か?シミュレーションしてみた
車や住宅など、大きな買い物をする際にはローンを組むという方が多いのではないかと思います。その支払いの傾向を見ていくとボーナスが支給されたタイミングで増額して支払う、という方も多いようです。 コロナ禍の2020年において、勤め先の業績悪化などの影響でボーナスが減額されたり支給されない、という方がいるようです。ボーナス併用払いをしている人からすれば、家計が大打撃を受けてしまうかもしれません。そこで今回は自動車のローン払いにフォーカスを当て、改めてボーナス併用払いのメリットとデメリットを確認し、実際に金額がどれくらい変わるのか、シミュレーションしてみようと思います。
ボーナス併用払いのメリットとデメリットをおさらい
はじめに、ボーナス併用払いのメリットとデメリットを確認してきましょう。 デメリットに関しては、2020年のように新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経済の不安定などを起因した、ボーナスが減額・支給されないときの支払いの工面に悩まされるという点でしょう。ボーナス頼みで大きな買い物をするという方もいると思いますから、このような影響をもろに受けてしまうと、支払いが滞るリスクが伴います。 逆にメリットとしては、毎月の支払い金額を抑えることができる点に尽きるかと思います。均等払いだと毎月の支払いが厳しいかもしれないけれど、ボーナスがあれば手が届く・・・なんてこともあると思いますから、ボーナスが安定して支給されるのであれば、選択肢の一つになる支払い方法だといえます。
ボーナス併用払いと均等払いをシミュレーションすると…
ボーナス併用払いと均等払い、借り入れする金額や金利が同じだとした場合、支払う総額に違いがあるのかどうかをシミュレーションしてみましょう。 ここでは、300万円の車を年利2.50%の5年ローン(60回支払い)で購入すると仮定し均等払いと年2回(7月と12月)のボーナス月に10万円支払う場合で見ていきます。 ローンシミュレーションは日産フィナンシャルサービスのローンシミュレーションを利用します。 60回均等払いをした場合 初回:5万5,722円 2回目以降:5万3,200円 支払総額:319万4,522円 ボーナス併用払い 借入する先によっては「指定した金額のみ支払う」方法と「ボーナスを加算」する方法の2パターンがあります。一般的にディーラーローンが前者、金融機関などで借り入れると後者となります。それぞれ確認してきます。 ディーラーローンの場合 初回:4万6,919円 2回目以降:4万3,900円 ボーナス月:10万円 支払総額:319万8,019円 金融機関等の場合 初回:4万1,025円 2回目以降:3万6,500円 ボーナス月:13万6,500円 支払総額:319万4,525円 (※イオンプロダクトファイナンスのシミュレーターで試算) このように、ディーラーローンを利用する場合のみを見ていけば、実は均等払いの方がわずかですが金利負担が安いということが分りました。このシミュレーションはあくまでも目安となりますので、実際に借り入れをする際の参考までにとどめておいてください。