事業者に対して行政代執行法に基づく代執行令書を通知 着手は12月12日予定 静岡市日向地区の盛り土 費用概算見積額は約4億5000万円
静岡市葵区日向地区に無許可で造成された大規模な盛り土について、静岡県と静岡市は11月29日付けで、事業者に対して行政代執行法に基づく代執行令書を通知しました。代執行着手は12月12日の予定です。 県が12月12日から代執行に着手するとしたのは、静岡市葵区の山間部にある日向地区の盛り土で、岡市内の残土処分業者が無許可で造成したものです。 静岡県と静岡市は10月、最後通告となる「戒告書」を交付し、計画書の提出と原状回復の工事をするよう求めていましたが、期限までに着手されませんでした。静岡県と静岡市は、11月29日付けで行政代執行法に基づく代執行令書を通知し、代執行着手は12月12日の予定です。 日向地区の盛り土については、斜面上部の土砂約2.4万立方メートルを切り出して下側に移し、地盤を安定させる工事を行う予定です。また、盛り土内の水を排出するための水路を整備する予定です。 代執行費用の概算による見積額は、約4億5000万円です。このうち、土壌の調査や工事の設計にかかる費用が1億5000万円、工事にかかる必要が3億円ということです。加えて、静岡市が森林に戻すための植樹などに200万円かかる見込みです。 費用については、国からの交付金と県と市で負担し、完了後、業者に請求するということです。代執行は2025年度中に完了する計画です。
静岡放送