レトロな花柄やチェッカー柄の床など、今ふたたび注目を集める過去のインテリアトレンド5
ファッションとインテリア。あなたが最初に心惹かれたのは、どちらでしょうか。いずれにせよ、そろそろある真実に辿り着いているはず。それは、流行というものがあり、ときが来たら去っていくということ。 最高にスタイリッシュで洗練されていると思われていたデザインのディテールが、ある日突然、そう思われなくなり、古くさい印象さえ与えてしまうのです。執拗なまでに変化を欲する私たち人間の性なのでしょうか…。 「モノトーンでまとめた空間に、人々は飽き始めています。だから私たちインテリアデザイナーはそこに新しい命を吹き込むべく、変化を取り入れるように求められているのです」とアレクサンドラ・ペック・デザインを率いるオーナーのアレキサンドラ・ペックはいいます。 【写真集】今ふたたび注目を集める過去のインテリアトレンド10
もちろん、自分の家は(例えそれが過ぎ去った流行の特徴を備えていたとしても)"自分を幸せにするため"にスタイリングするわけですが、この記事に目を通している読者なら、身の回りの空間をフレッシュで現代的に見せたいと考えているのではないでしょうか。 そんなあなたに、うれしいお知らせがあります。記憶の彼方に消えてしまったような、かつてのお気に入りアイテムが、今新しい表情を見せてくれるかもしれないのです。 「ファッションがそうであるように、インテリアのデザインにも流行のサイクルがあります」とペック。「デザインの歴史を振り返りながら、当時の考え方を再確認するのは心地よいものです」 ここでは、現在アメリカで活躍するインテリアデザイナーたちに話を聞き、少し前に「流行遅れ」の烙印を押されてしまったものの、再び注目を集めている10のトレンドをご紹介します。
ブラウン
インテリアデザイナーのアレキサンドラ・ケーラーによると、今、ブラウンが脚光を浴びているそうです。「実は、私もブラウンに夢中なんです」とケーラー。 長い間、多くの人がダークな色合いからは距離を置いていました。「今、あらゆる場所でブラウンを目にします」と彼女はいい、続けます。「ブラウンに色付けされたラッカー仕上げの壁、ブラウンの張り地。この色は豊かで温かい印象をもたらす一方、自然やフレッシュさを感じさせてくれます」