北陸も梅雨明け早い? 石川県内は向こう1週間、晴れの予報多く
●関東甲信は最も早く 気象庁は27日、九州南部、東海、関東甲信で梅雨明けしたとみられると発表した。関東甲信は統計がある1951年以降最も早く、東海と九州南部は過去2番目の早さとなった。金沢地方気象台によると、北陸地方も平年より大幅に早くなる可能性がある。 【イメージ】熱中症対策として有効なことは? 気象台の説明では、最近は太平洋高気圧の張り出しが強まっており、石川、富山、福井県内は向こう1週間、晴れる日が多い見込みで、新潟県内も29日以降は晴れの予報が続く。 北陸の梅雨明け時期について、担当者は「太平洋高気圧の勢力次第だ」とした上で「平年より早くなる状況で、6月中の可能性もある」と話した。北陸の梅雨明けは平年が7月23日で、最も早かったのは2001年の7月2日となっている。 ●少雨高温の梅雨 石川県内は14日の梅雨入り後、少雨高温の傾向が続いている。気象庁の観測データによると、14~26日までの13日間の降水量は金沢54・0ミリ、輪島39・5ミリで、それぞれ平年の60%、50%にとどまる。一方で平均気温は金沢25・3度、輪島23・6度で、いずれも平年を3度ほど上回った。 金沢地方気象台によると、今年は梅雨前線が北陸付近に停滞しなかったため、長雨とならずに晴れる日が多い。太平洋高気圧の強まりとともに気温が上昇している。 27日も小松で33・4度、金沢で33・2度を観測するなど、8地点で30度以上の真夏日を記録。気象台は、今後も気温の高い日が続くとして、熱中症に注意を呼び掛けている。 県内の各消防によると27日、10人が熱中症の疑いで病院に搬送された。このうち金沢市の70代男性3人と小松市、加賀市のいずれも90代女性が中等症とみられる。