片岡愛之助「僕って意外と、OLさんと似ているかも」良縁を引き寄せるちょっとあざとい秘訣とは?
『おいしい』っておいしい?
人生は山あり谷あり。「無難に生きる」ことが激ムズであることが証明された2020年を経て、これから私たちはどんな戦略で幸せを目指すべきでしょうか? せっかくなら「やりたいこと」に挑戦してみる? それとも「収入重視」にシフトチェンジする? 何を“おいしい”と思うかは人それぞれだけど、そこがブレない人って、辛酸を舐めることすらも前向きに捉えています。今回は、独自の立ち位置を確立して活躍している方々の生き方から“おいしい”を抽出してみました。 あなたの人生にスパイスを。アレンジはご自由に♪
歌舞伎俳優 片岡愛之助 『OL』is おいしい?
世襲が基本の歌舞伎界で、一般家庭出身ながら大活躍中。自らでチャンスをものにし、スターに。片岡愛之助さんなら、OLが社会で飛躍するためのヒントを授けてくれるはず……。
どんな小さな仕事も、きっと誰かが見てくれている。
「ご縁を大切に」。先人たちが繰り返し説いてきた人生訓だけど、侮ってはいけない。 「『半沢直樹』で演じたオネエキャラの黒崎は、僕にとっては“チャレンジ”な役柄でした。歌舞伎の女形にオネエのイメージをつけてはいけないというプレッシャーもありました。 それでもドラマで監督をされたジャイさん(福澤克雄)から熱いオファーを受けて、『これも何かのご縁だな』と。命がけの覚悟で挑みました。 最初のシリーズが放送される前は『半沢直樹』の名前を知ってる人が少なかったわけで、“おいしい”なんて思わなかったですよ」
その後の反響は周知の通り。片岡愛之助の名前は、歌舞伎ファン以外にも知れ渡った。良縁は、誰が運んできて、どこで巡り会えるのか? それを事前に知ることはできないのだから、日頃から目の前の人や仕事と真剣に向き合う意識を持つことが大切だ。 「僕が先輩方から教わってきたのは、努力すれば誰かが必ず見てくれているということ。役名もセリフもないような端役でも、毎公演、全身全霊で挑みなさいと。OLさんの場合も、例えば会社で雑用ばかりを任され、それがやりたかった仕事とは違っても、自分なりの工夫や美意識を注いで取り組めば、周囲は必ず見ているもの。 結果、その努力を見ていた人から、大きな仕事を任せてもらえるかもしれません。だから、おいしくない仕事こそ、全力で頑張ってみる。あざとい言い方かもしれませんが、それが良縁を引き寄せる秘訣かもしれませんね」