ＮＡＴＯ首脳会議で会談するトランプ氏（左）とトルドー氏と会談（２０１９年１２月、イギリスで）＝ロイター

　【ワシントン＝阿部真司】米紙ニューヨーク・タイムズなど複数のメディアは２９日、米国のトランプ次期大統領とカナダのトルドー首相が同日、会談したと報じた。トランプ氏は、不法移民の流入などを理由にカナダからの輸入品に２５％の関税を課すと表明しており、関税や不法移民対策を協議したとみられる。 【図】一目でわかる…トランプ氏が次のアメリカ大統領、日本にとってよかったか（読売世論調査）

　報道によると、両首脳はフロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で夕食をともにした。トランプ氏が大統領選後、先進７か国（Ｇ７）の外国首脳と会談するのは初めて。

　トルドー氏は２９日、訪米に先立ち、トランプ氏が言及した関税措置について「米国内の物価を上昇させ、米国の産業や企業にとっても痛手になると指摘することが我々の責任だ」と記者団に語った。トランプ氏は２５日、カナダやメキシコ経由で不法移民などが米国に流れ込んでいるとして、大統領に就任する来年１月２０日に両国からの輸入品に２５％の関税を課す大統領令に署名する考えを示した。