職場の「はた迷惑な上司」「やる気のない部下」を変身させた4つの作戦
社会に出て働いていると、「実にいろんな人がいるものだな」と驚き半分で感心することがありませんか。自分には到底考えられないほど怒る人、何があっても他人事な人、あ然とするほど自信家な人などさまざまです。 いろんな人がいるのはいいのですが、はた迷惑だったり、あまりにもやる気のない人とは付き合いづらいもの。そこで今回は、困った上司や、モチベーションが低すぎる部下を持っていた人たちがどう対処したか話を聞いてみました。
怒りに任せて当たり散らす上司には…
「うちの上司は、とにかく怒りに任せて周囲に当たりまくるタイプだった。そんなにいちいち怒っていたら身が持たないのでは? と思うくらい…」と苦笑いするのは、メーカー勤務の30代のAさんです。 「うちの課は営業だからよく電話がかかってくるのだけど、信じられないくらい怒鳴り散らすから電話の相手に声が聞こえてしまって、『大丈夫ですか?』と心配されるくらい。みんなはもう慣れているけれれど、中途入社した社員はみんなびっくりしてしまう。そんな中で、ある中途入社の男性が『こんな環境でいい仕事なんてできない』と言い出し、彼と自分に人事の同期を加えた3人で課長を鎮めるための作戦会議をした」と話します。 「いろんなことを試したけれど、効果があったのは女性社員を近くに配置することだった。実は課長は女性にはあまり強く出られない。特に若い女性だとどう振る舞えばいいのかわからないらしく、シュンとするようになった」のだそう。 「人事の同期が人事部長に掛け合ったところ、『確かに彼の怒り方には問題がある』と策を練ってくれた。そして課の配置を移動して、両脇が女性の多い人事総務部と経理課になった。人事部長からの注意やハラスメント注意のポスターもあったけれど、それが一番効果があったかな」と話します。 女性の目を気にして怒鳴ることがなくなるというのは何とも人間的な小ささを感じますが、結果的にぴたりと止んだのだそう。「小さな会社で、人事部長が積極的に動いてくれたことがよかった」とAさんも話していました。