「2翻おじさん」「跳満芸人」「ホンイツ病」…無数の肩書きを持つ“雀王”の解説が大好評/麻雀・Mリーグ
自団体の最高峰タイトル「雀王」に輝いた実力派プロ雀士は、雀力だけでなくユーモアも一級品のようだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」3月9日の中継で、矢島亨(協会)が解説として初登場。「2翻おじさん」「跳満芸人」「ホンイツ病」を自称したかと思えば、手牌を“擬人化”するような麻雀ジョークも披露し、多くのファンを楽しませた。 【動画】トップ雀士の肩書が多すぎる 昨年11月、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)をはじめとした強豪との激戦を制し、悲願の「雀王」タイトルを獲得した矢島。自身初のMリーグ解説、それも各チームがセミファイナル進出を争うレギュラーシーズンの佳境で担当するという大役に、冒頭では「すごいタイミングで来てしまいました」とやや緊張の面持ち。しかし同団体に所属する実況の松嶋桃(協会)のアシストもあり、矢島は徐々に持ち前のトーク力を発揮していく。 第1試合の南2局1本場、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)と渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)の手に一気通貫の可能性が見えると、矢島は「2翻が打点を作る肝なんです」と力説。自身を2翻役が大好きな「2翻おじさん」だと明かした。さらに同2本場には、好配牌とは言えないような手も「跳満に見える」と語り、大喜利のように跳満になる可能性をすらすらと列挙して「跳満芸人」を自称。続けざまに「(鈴木)たろうさんの手だけ跳満がちょっと見えないですね。跳満芸人の矢島雀王でも難しい」と自身のタイトルを強調し、コメント欄には「自分で言うなw」「雀王アピールw」「めっちゃ言うやん」「わかったわかったw」と楽しげなツッコミが殺到した。 また南3局に松嶋が「矢島さん、ホンイツ好きですよね」と指摘すると、矢島は「そういう病気なんですよ。治らない病気だと宣告されちゃったんで……」と今度は「ホンイツ病」だと告白。試合の局面に合わせて次から次へと口をついて出るシュールな肩書きの数々で、「雀王面白い」「ヤジーっぽさ出てきたw」「矢島おもろいやん」「解説、メチャクチャいいな!」と視聴者の笑いを誘った。 そのほかにも、矢島は「最初の1巡目、2巡目は幼稚園児、小学生みたいなものなので。プロ野球選手とか宇宙飛行士とか夢を見るじゃないですか。でも中学、高校と進んでいくと、自分のできることがわかってくるので、大学行って就職しようかなとか、いろいろ妥協点がありますから」と麻雀を人生に例えた解説を披露。第2試合には「親は素直に手を進めていいという神様からの許可が出ている」と壮大なスケールで親番のメリットを語った。 極めつけは第2試合の東3局、矢島は「役役の対子があったらホンイツにしなきゃいけないくらいの気持ち。『満貫になって』って手牌が言っているのに、1000点、2000点アガったら手牌がかわいそうじゃないですか。麻雀牌が泣いているので、笑顔にしてあげたいですよね」と手牌を擬人化した独自の理論を展開。これには実況の松嶋も「ちょっとチャラ目な発言が……」とやや辛辣なツッコミを入れ、2人の息の合ったトークはファンの大好評を博していた。 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)