110番通報後、警察に動画を送信できる機能を導入? 通報者の安全確保、“監視社会化”の懸念は?
今この瞬間もあらゆる映像がネットにアップされている時代。防犯カメラの増加は犯罪抑止につながったものの、こうした警察の取り組みが、さらなる監視社会につながってしまうという見方もありそうだ。 ジャーナリストの佐々木俊尚氏は「よく監視社会化していると言われる中国の人に“でも、自由がなくて安全な社会と、自由だけど治安が悪い社会どっちがいいの?”と聞かれると、返す言葉がない。コロナ対応についても、それこそ中国や韓国のように監視も含めて徹底的にコントロールしている国の方が抑え込めているというような現状を見ると、戦後の自由で民主的な国から、そういう方向に進んでいく可能性もある」と指摘。「これも中国の人が言っていたことだが、“隣の爺さんに見られているのは気持ち悪いが、AIなら気にならないのではないか”と。確かに人に見られる監視は気持ち悪いが、AIによる監視ならいい、ということになるかもしれない。特に日本の場合、国家による監視よりも、隣人や社会の監視の方が多い気がするので、そのようにして社会の秩序が保たれるのは、そんなに悪くない話なのかもしれない」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)