1試合平均“4得点”の超攻撃軍団完成 シャビこそバルサに必要な指揮官なのか
カタールでも貫く攻撃的な姿勢
今季よりバルセロナはロナルド・クーマンが指揮を執っているが、以前より将来の指揮官候補として注目されているのが元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスだ。 ジョゼップ・グアルディオラの下でもバルサの心臓として活躍したシャビは、その哲学を100%吸収している人物だ。バルサ流を取り戻すならば、シャビが適任と言える。 そのシャビは現在カタールのアル・サッドを指揮しているが、そこでの成績も非常に興味深い。今季はここまでリーグ戦15試合を戦い、13勝2分と負けなし。最大の特長は攻撃力にあり、何と60得点を奪っている。1試合平均4点を記録する超攻撃的なチームに仕上げているのだ。
カタール国内では敵なし
直近5試合を振り返っても、アル・ホライティヤット戦(5-0)、アル・スィーリーヤ戦(8-0)、レフウィヤ戦(3-1)、アル・ホール戦(7-0)、国内カップでムアイザル相手に7-0と、30得点を奪っている。しかもこのうち3試合はポゼッション率が70%を超えており、残る2試合も60%を超えている。ボールを徹底的に支配するあたりはシャビのチームらしい。 アル・サッドといえば元スペイン代表MFサンティ・カソルラの加わったチームだが、そのカソルラもここまで15試合で10得点9アシストと大爆発。2019年のアジアカップ決勝で日本代表も苦しめたカタール代表の24歳FWアクラム・アフィーフも活躍しており、カタール国内においてアル・サッドは手がつけられない集団となっている。 ここでの経験を経て、シャビはいつかバルセロナを指揮することになるのか。現在のバルセロナは以前の強さを失っており、改革が必要なのは明らかだ。サポーターの中にもシャビの帰還を待っている人は多いだろう。
theWORLD(ザ・ワールド)編集部