Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

古川雄大はYouTube好きの健康オタクだった? 初書籍『Shine』で明かされる、新時代俳優の横顔

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
リアルサウンド

 7月29日、古川雄大が自身初となる書籍『Shine~新時代俳優の全身と前進~』(日経BP)を発売した。月刊誌『日経エンタテインメント!』が古川に1年間密着し、2019年8月号から2020年8月号まで連載した内容を収録。本作では、さらに連載時の本文を大幅に加筆し、ミュージカルやドラマの舞台裏、ここでしか見られない新規撮影写真など、過去から現在までの古川を知るための内容がずっしりと盛り込まれている。 【画像】『エール』でミュージックティーチャーを演じる古川雄大  今年1月期のドラマ『トップナイフ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系)を皮切りに、NHK連続テレビ小説『エール』(NHK総合)や映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』など、映像作品での活躍が目立つ古川。『エール』で二階堂ふみ演じるヒロイン・音のミュージックティーチャー(歌の先生)こと、御手洗清太郎役を熱演し、視聴者に強烈なインパクトを与えたことで格段に知名度を上げた彼だが、実は芸歴が長い。  俳優デビューは2007年。高校3年生の頃に原宿でスカウトされた彼は、約1年間プロのダンサーとして活動した後、ドラマ『風魔の小次郎』(TOKYO MAX他)に出演した。しかし、初めて芝居のオーディションに受かったのは、同年に出演したミュージカル『テニスの王子様』(以下、テニミュ)だという。きっかけは、高校生から同じダンススクールに通っていた俳優・中河内雅貴。彼が出演するテニミュを観て感動し、事務所にお願いしてオーディションを受けたところ、人気キャラクター・不二周助役で見事合格。舞台に立つ喜びを覚えた彼は、24歳の時にミュージカル『エリザベート』で“若手俳優の登竜門”と呼ばれるオーストリア皇太子・ルドルフ役に抜擢。以降は『ロミオ&ジュリエット』や『モーツァルト!』など、グランドミュージカルを中心に活躍し、“ミュージカル界の新プリンス”として名を轟かせていた。  一方でデビュー当初から頻繁にCDやアルバムをリリースし、自身で作詞・作曲も手がけるなど、アーティストとしても注目されている古川。ミュージカルで鍛え上げられた圧倒的な歌声もさることながら、曲作りに使用しているギターの腕前も見事だ。アーティストデビューも比較的早く、俳優として活動を始めた翌年にレコード会社から声をかけられ、2008年にミニアルバム『PASTEL GRAFFiTi』を発売。YUIや堂本剛とEDWIN のコラボプロジェクトENDLICHERI☆ENDLICHERIの楽曲に親しんできた彼は、自身が作る楽曲について“共感から得られるパワー”を大事にしていると語っている。 「僕自身が音楽からそういった気持ちをもらってきたからこそ、大事にしていきたい。だからこそ、その時々の自分の気持ちはあまさず全て歌にしているつもりです」  そんな彼は2018年にアーティストデビュー10周年を迎え、昨年もミュージカル、そして映像作品への出演で忙しい最中、最新アルバム『Love songs』を引っさげてのライブツアーを開催。同アルバムは、数多くのミュージカルに出演し、作品を通して様々な愛の形を見てきた彼だからこそ描ける作品に。ライブも愛と情熱をテーマに作り上げていった。古川にとってライブとは、「自由な場所」だという。普段は役に入り込み、自分とは違う“誰か”を演じている彼がパフォーマンスを通じて“古川雄大”という人間を存分に表現できる唯一の場所なのかもしれない。  Part1「ミュージカル編」、Part2「アーティスト編」、Part3「映像編」にて、本作は俳優として、そしてアーティストとしての古川を映していく。各章の終わりには、最新の仕事をインタビューや連載特写を用いてレポート。連載開始当初、古川が出演するミュージカル『エリザベート』が上演されていたが、長きに渡って宝塚版・東宝版の同歌劇の演出を担当し、古川にも多大なる影響を与えた小池修一郎とのスペシャル対談も収録されている。2010年に古川が出演したミュージカル『ファントム』を小池が見に行ったことをきっかけに、2人が出会ってから10年。『エリザベート』初演の頃は怒られてばっかりだったという古川の俳優人生の大半を見てきた小池だからこそ感じる彼の成長が対談から垣間見える。  そして最後のPart4「オフ編」では、一個人としての古川に迫る。朝の情報番組『あさイチ』(NHK総合/6月26日放送回)に出演した際には、ミュージカルのみならず『エール』でも共演している先輩の山崎育三郎から「御手洗先生で雄大を知った人は、普段の雄大をみると驚くと思う」と言われるほど、堂々とした振る舞いとは裏腹に真面目で内向的な性格の古川。ストイックで普段は喉を気遣いお酒も飲まず、舞台が始まると外には出ない。自炊を徹底して行い、ジムでのトレーニングやプロテイン、サプリメントなどの定期的な摂取……いわゆる“健康オタク”な彼の一面も見えてくる。 「寝る準備をしてベッドに入ってから、1、2時間くらいYouTubeを見たりしながらゴロゴロしている時間が最高に好きです(笑)。」  個人的に面白かったのは、この一文。知的で高貴な雰囲気溢れる役柄を演じることの多い古川だが、意外にもプライベートは良い意味で“普通”なことが分かり、親しみやすさを感じる人も多いのではないだろうか。最後には好きな映画や食べ物という定番の質問から、外出時の必需品や自分が思うチャームポイントまで、古川をもっと知るための50の質問と回答が掲載されている。  『日経エンタテインメント!』での連載とともに、更なる飛躍を遂げた古川。書籍でも「この1年は僕の決めた『古川雄大3カ年計画』のちょうど1年目と重なっていました」と語っているが、本人にとっても思い入れのある年となったに違いない。2020年8月現在、古川は33歳。今も新たな挑戦を続ける彼は、3カ年計画が終わる頃にどんな俳優、そしてアーティストに成長しているのだろうか。未来図に思いを馳せながら、新時代俳優・古川雄大の過去と現在地を捉えていきたい。

苫とり子

【関連記事】