ターボチャージャーを得たスカGが「名ばかりのGT」から「大人のGT」へ。|1981年式 スカイラインハードトップ 2000ターボ GT-E Vol.1
【1981年式 スカイラインハードトップ2000ターボ GT-E Vol.1】 18R‐GEU型DOHCエンジンを搭載したトヨタ・セリカから「名ばかりのGT達」と揶揄されたスカイライン。1978年に登場した5代目・通称ジャパンは、折からの排ガス規制の波をもろにかぶった非運のモデルとしてスタートを切った。先代のケンメリにも搭載されていたハイパワーな4バルブDOHCのS20型エンジンは搭載されず、最もスポーティーなモデルでも、EGI仕様のL20E型エンジンで、最高出力は130psにとどまっていた。 前車のバックミラーに映ったときに正対文字となる逆文字ステッカーなど【写真8枚】 ところが日産は、このスカイラインジャパンにターボチャージャーを与え、見事に国産最速クラスのGTへと変ぼうさせた。セドリック/グロリアに搭載された国産初のターボエンジンL20ET型は、スカイラインに搭載されるに当たり、若干仕様変更がほどこされ、圧縮比を7.3から、7.6へアップ。さらにカムの形状変更など細部に見直しを加えている。最高出力、最大トルクの数値に変化はないものの、低回転域での扱いやすさと中高回転域でのパンチ力を増幅させているのだ。 最高出力145psは、ライバルとなるトヨタの18R‐GEU型に並び、最大トルク21.0kg‐mは、ライバルを大きく引き離す数値だ。 Vol.2ヘ続く 1981年式 スカイラインハードトップ2000ターボ GT-E 主要諸元 全長×全幅×全高(mm) 4600×1625×1375 ホイールベース(mm) 2615 トレッド前/後(mm) 1370/1350 車両重量(kg) 1210 エンジン型式 L20E・T型 エンジン種類 水冷直列6気筒SOHCターボ 総排気量(cc) 1998 ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7 圧縮比 7.6:1 最高出力(ps/rpm) 145/5600 最大トルク(lb-ft/rpm) 21.0/3200 変速比 1速3.592/2速2.246/3速1.415 4速1.000/5速0.813/後退3.657 最終減速比 4.111 燃料タンク(L) 60 ステアリング方式 リサーキュレーティングボール サスペンション前/後 ストラット式/セミトレーリングア-ム式 ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング タイヤ 185/70SR14(前後とも) 発売当時価格 161万1000円
Nosweb 編集部
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