尹大統領の弾劾案可決 与党代表「大変重く受け止める」
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する弾劾訴追案が14日、国会で可決されたことを受け、与党「国民の党」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は記者団に「結果を大変重く受け止める」として、「与党代表として国民と共に過ちを正し、憲法と民主主義を守る」と述べた。 韓氏は「さまざまな指摘があり、私に対して責任を取って辞任するよう求める声も多くあった」と述べたうえで、「私は職務を遂行する」と表明した。 だが、党最高委員5人が辞意を表明したため、現執行部の体制は崩壊し、非常対策委員会体制に移行する見通しだ。 韓氏は「(尹大統領による)違法な『非常戒厳』を巡る事態を何とか国民の被害を最小限に抑えながら整理するため努力してきた。 そのため、早期辞任を含む『秩序ある退陣』案を検討した」とし、「しかし大統領が約束を守らず、実現しなかった」と指摘した。 そのうえで、「今の状況で大統領の職務を早期に停止させ、状況を正常に戻すためには弾劾可決が避けられないと思った」とし、「私は私がやるべきことをしたと思う」と表明。「国と国民だけを考えた。後悔していない」と強調した。 弾劾案に賛成するよう党所属の議員に呼びかけていた韓氏は国会本会議の採決で85の反対票(賛成は204)が出たことに関しては、「大統領を出した党として非常に難しい決定」とし、「理解する。それぞれの判断だと思う」と述べた。 大統領選が行われる場合、出馬する可能性については「今はそのような話をする段階ではない」と答えた。
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