スタイリスト飯島朋子のフレンチシックを作るもの。
――ホワイトソックスを選ぶときのこだわりはありますか? 季節によって履く素材を分けているのですが、オールシーズン好きなのはジョーダンのホワイトソックス。もともとスポーティなものも好きで、以前はラインソックスもよく履いていましたが、最近はシンプルな白のみを選ぶようになりました。フレンチシックを物語るアイテムの中でもホワイトソックスは非常に定番のアイテムだから、そんな中でも進化させたいという気持ちもあって、スポーティーなタイプを選ぶようにしています。
背中で語る、ハンサムな オーバーサイズジャケット。
――フレンチシックを作る、3つめのアイテムを教えてください。 ドリス ヴァン ノッテンのビッグジャケット。普段、Tシャツやシャツだとメンズ服を選ぶこともあるんですけど、ジャケットだけはメンズだと着丈が長過ぎたり、ワイド過ぎたり、デザイン面でもそのまま着るとやっぱりしっくりこない。オーバーサイズを狙ったとしてもきちんとウィメンズから選ぶべきと感じます。そういった面で、ドリス ヴァン ノッテンのビッグジャケットはメンズっぽいオーバーサイズでもいちばん自分の身体に合うんです。 品格を演出してくれるジャケットですが、こちらも袖をくしゃっと折ったりして着崩すのが好き。無造作ともまたちょっと違う感覚で、自分流に着るみたいな。着こなし方って、その人の性格や好みがそのまま現れるものだと思うので、まさにそれが個性になるんだと思います。
――飯島さん流の着こなし方は? ドリス ヴァン ノッテンは、コレクションのルックの着せ方も好きで、女性らしいものもたくさんあるけれどその場合反対のものを組み合わせたりしている。ピタッとしたワンピースの上にビッグサイズのジャケットとか、トップがタイトな時はダボっとしたパンツを合わせたり。そういった着こなしの妙みたいなものに共感を覚えます。 この秋冬は、シャカシャカのウィンドブレーカーの上にこのジャケットを着るとか、スポーティなものとのミックスを楽しみたいですね。 Profile: 飯島朋子 神奈川県生まれ。ワードローブの半分をメンズ服が埋め尽くし、スニーカー、黒のレザーシューズなどベーシックなアイテムをこよなく愛する。雑誌『madame FIGARO japon』を始め数々のファッション誌や広告などで活躍中。 @iijiytomokoiijima
photography&styling: Tomoko Iijima model: Nodoka(Tomorrow Tokyo)