スタイリスト飯島朋子のフレンチシックを作るもの。
首元にはかならず エルメスのバンダナスカーフ。
――飯島さんと言えば、大のスカーフ好きというイメージです。 プライベートでも仕事で提案するスタイリングでも、首元にバンダナをプラスすることはよくあります。好きが高じて、数種類コレクションしているのはエルメスのバンダナ柄スカーフ。いわゆる女性らしさのある巻き方をするのではなく、メンズっぽくTシャツやオープンカラーのシャツの首元に巻くことが多いですね。シルバーの重量感のあるネックレスと重ねたり合わせたりすることも。 エルメスのスカーフはシルクだから張りがあってとても綺麗なんです。それをあえて、くしゃくしゃにしてこなれた感じにするのが好きで。スカーフって単体で考えるとフォーマルなものだと思うんですが、そこを味のある雰囲気にカジュアルダウンさせたり、着け方で力を抜いたり。ものによっては、自分で半分にカットしたスカーフもあるんです。さすがシルクだなと思ったのは、切りっぱなしにしてもなかなかほつれない! 飯島さん流の巻き方その1.ベーシックなパリジャン風のバンダナ巻き。スカーフを半分にカットし、ネッカチーフのように。捻ってタイトにしたことで首元のボリュームがすっきり。
スカーフの裾をラフに結んでスヌード風に。首元のバランスを見ながらアシンメトリーに配置。
ツートーンカラーのスカーフにスカーフリングをON。ピンキーリングを活用することもあるそう! 「シルクって思ってる以上に張りがあるからピンキーリングでもピシッと留められるんです」(飯島朋子)
街を闊歩するノンシャランな ホワイトソックスを。
――ふたつめのアイテムは? ソックスも私のスタイル作りのベースになっているもののひとつ。所持しているソックスの99%が白です。極シンプルなアイテムですが、ぴたっと脚に沿うソックス自体に上品なフレンチテイストを感じますよね。90年代のアニエスべーやA.P.C.からのインスピレーションなのかもしれませんが、フランス人ってソックスをすごくうまく、可愛く履いている印象。ローファーやサンダル、パンプスを履くにしても素足ではなく、ソックスを上手に活用していて、それが街にも映える。細やかな部分に美学を感じます。