「敦賀真鯛」桜色の輝き…国内最北端の養殖地福井県 たい飯や姿焼き、味に自信あり
半島の新緑を映し出した敦賀湾(福井県敦賀市)のいけすで、「敦賀真鯛」が桜色の魚体を輝かせて悠々と泳ぐ。丸々としたマダイを漁師が網ですくうとしぶきを上げて飛び跳ねた。 【写真】敦賀真鯛の姿焼き。身がふっくらとし、口の中で上質な脂が広がる 国内最北端となる湾内でのマダイ養殖は40年以上前から行われてきた。身の締まりや脂の乗り、味の良さなど高い品質が特徴で、敦賀市海水養魚協会が2018年に「敦賀真鯛」と命名。現在は同市西浦地区の10軒が生産し、養殖3年目を年間通して県内外に出荷している。 同協会の中村英樹会長が営む民宿では、姿焼きや刺し身、たい飯として提供している。敦賀真鯛を扱う市内の飲食店も徐々に増加。中村会長は「品質の良いものを育て続けて、より多くの人に味わってもらいたい」と日焼けした顔をほころばせた。
福井新聞社