Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

ヤマハ MT-03試乗インプレッション【倒立&ラジアル化でバランスさらに向上】

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
WEBヤングマシン

以前試乗レポートしたMT-25に続き、今回は兄貴分の’20ヤマハ MT-03のインプレをお届けしよう。プラス71cc&7ps、そしてラジアルタイヤのアドバンテージは意外なほど大きいのだ。 〈関連写真×10枚〉ヤマハ MT-03試乗インプレッション【倒立&ラジアル化でバランスさらに向上】

[◯] スロットル操作だけでリズムよく曲がれる

基本コンポーネントを共有しているMT-25と同様に、’20年型でスタイリングの刷新やフロントフォークの倒立化などマイナーチェンジを実施したMT-03。北米や欧州ではこのMT-03のみが販売されていることからも分かるように、海外ではこのクラスが激戦区となっている。国内メーカーではカワサキのZ400が直接のライバルであり、また欧州勢ではBMW G310RやKTM 390デュークなどが価格的にも対抗馬になり得る。よって、ヤマハが若年層のライダーに向けて強くアピールできるよう、今回のモデルチェンジで大胆にフロントフェイスを変えてきた意図が分かるだろう。 180度クランク採用の水冷並列2気筒は、MT-25のボアを8mm拡大して排気量を249→320ccとしている。最高出力はプラス7psの42psで、これを車重の同じシャーシに搭載しているのだから、クラッチをつないだ瞬間からMT-25との違いは明確だ。特に市街地で多用する3000~5000rpmでトルクの厚みが増しており、キビキビと加減速できる。加えてスムーズな伸び上がりも犠牲になっておらず、高回転域まで回すことにストレスを感じない。鍛造ピストンやダイアジル&オフセットシリンダーなど、さまざまな技術の賜物と言えるだろう。 そして、このトルクの厚さとラジアル化されたタイヤにより、ハンドリングはMT-25よりもイージーにすら感じられる。フォークの倒立化でフロントブレーキを残しながらのトレース性や、そこからの旋回力が高まったMT-25に対し、MT-03はスロットルのオンオフで発生するピッチングがわずかに大きいので、車体姿勢をあまり気にせず、タイトな峠道をリズミカルにクリアできるのだ。加えて、ラジアルタイヤのグリップ感や衝撃吸収性、旋回力もライダーに安心感を与えてくれる。全体のパッケージングとしては明らかにMT-03の方が上だと言っていい。 なお、この新型から導入されたABSの作動性は特に問題ないが、制動力はもう少し高めたいところだ。 〈写真01〉【’20 YAMAHA MT-03】■全長2090 全幅755 全高1070 軸距1380 シート高780(各mm) 車重169kg ■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 320cc 42ps[31kW]/10750rpm 3.0kg-m[29Nm]/9000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L ■ブレーキF=ディスク R=ディスク ■タイヤF=110/70R17 R=140/70R17 ●価格:65万4500円 〈写真02〉兄弟モデルのMT-25と同じ’20年3月28日に発売されたMT-03。設定されるカラーリングは3種類とも共通で、車両重量169kgも同じだ。軽量ダイヤモンドフレームや573mmのロングスイングアーム、アルミ鋳造ホイールなどを採用する。 〈写真03〉先代からハンドル位置が44mmも上がったことで、よりアップライトなライディングポジションに。シート前方がスリムなこともあり、足着きは良好。[身長175cm/体重62kg] 〈写真04〉MT-25をベースにボアを8mm拡大し、320ccとした水冷パラツイン。最高出力はプラス7psの42psで、前作から変更のアナウンスはなし。 〈写真05〉【フォークを倒立化。新たにABSも導入】φ41mm正立式からφ37mm倒立式に変更されたフォーク。リヤサスはモノショックで、マスの集中化のためにリンクレスとなっている。ブレーキは新型でABSを初導入。 〈写真06〉【超小型LEDヘッドライトを新採用】特徴的なアイライン風のLEDポジションランプを継承しつつ、ヘッドライトをH4のハロゲン球から超小型LEDへ。さらに前後ウインカーもLED化されている。 〈写真07〉MTシリーズに共通するエアシュラウドデザイン。タンクは51mmワイド化することで存在感を強調する一方、ニーグリップしやすい形状を追求している。 〈写真08〉メーターはフル液晶へ。レッドゾーンはMT-25の1万4000rpmから1万2500rpmとなっている。ハンドルは44mmアップ。 〈写真09〉右側スイッチボックスにハザードボタンが追加されたのも見逃せないポイント。グリップラバーなどは前作から変更なし。 〈写真10〉シート高780mmは変更なし。ワイズギアではシートカウルキットやリヤキャリア、サイドバッグサポートバーなどを用意。 ◆ラジアルタイヤ採用。ヒールプレートも違う 〈写真11/12〉MT-25の標準装着タイヤがIRCのRX-01(バイアス)なのに対し、MT-03はダンロップのGPR-300(ラジアル)を採用。一次減速比:3.043、二次減速比:3.071は共通で、変速比を変えている。外観ではヒールプレートのデザインが異なる。

【関連記事】