得意のフォークで泉都の夜沸かす 小野高幸さん、3代目ぶんちゃんデビュー
別府市の流しの名コンビ「はっちゃん・ぶんちゃん」の3代目ぶんちゃんを襲名した小野高幸さん(59)=大分市=が25日、別府八湯ウオークの「夜の路地裏散歩」に本格デビューした。3代目はっちゃんこと矢野英幸さん(79)が、けがのため急きょ不参加。1人きりでのデビューとなった小野さんだが、11月にテスト出演していたこともあり、堂々とした演奏を披露した。 ツアーには県内外の8人が参加。襲名式を開き、同ウオーク連絡協議会の平野芳弘共同代表(69)が襲名状を贈った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため歩くエリア、時間とも縮小した。 小野さんは「別府音頭」「高校三年生」など定番曲のほか「神田川」「22才の別れ」など得意のフォークソングで盛り上げた。「襲名状までいただき重圧も感じたが、聴く人の反応がダイレクトに伝わり楽しかった」と笑顔。熊本市から参加した女性(46)は「ちょうど襲名の日に参加できてラッキー。別府の人々のつながりや温かさが感じられた」と話した。 路地裏散歩は2000年12月にスタート。16年7月からは矢野さんが1人で演奏を続けていたが、同ツアー20周年の今年、4年ぶりにコンビが復活した。平野共同代表は「デビューを無事に終えてホッとした。次の20年に向けて頼もしいステップになった」と喜んだ。