「聞こえへんのか、おら!バカヤロウ」記者に逆ギレ!?立ち入り禁止エリアで『イヌワシ』狙う"悪質カメラマン" 撮影の合間に立ち小便する人も
中には撮影の合間に車道を横断して“こんなこと”をする人も… (記者リポート)「背を向け、用を足している男性の姿が見られます」 須藤さんはこれらのルール違反がイヌワシに悪影響を与えることを懸念しています。 (須藤明子さん)「すごく希少な生き物なので、みんなで追いかけまわしたあげく、イヌワシが住めなくなったり、伊吹山からイヌワシがいなくなったら元も子もないので」
警戒心が強いイヌワシ 専門家は「繁殖しなくなってしまう」と指摘
イヌワシは近年、開発などにより狩場や縄張りが徐々に失われ、絶滅危惧種にも指定されています。イヌワシの研究者である東北地域環境計画研究会の由井正敏会長は、イヌワシは警戒心が強いため人の行動が繁殖に大きな影響を与えると話します。 (東北地域環境計画研究会 由井正敏会長)「巣立ち時期に大勢のカメラマンが巣の周りをとりかこむと親が近寄らない。巣立った幼鳥が飛行訓練する場所に人がいるから飛行訓練ができないとか、そういうことから繁殖もしなくなってしまう」
市は対策としてワイヤー柵を設置するが…
こうした状況に伊吹山を管理する米原市も対策を行っています。 (記者リポート)「ガードレールの外側に人が立ち入らないよう、安全柵がこの先450mにわたって設置されました」 市は今年4月、撮影スポットになっている場所のガードレールに沿って、人が入れないようワイヤー柵を張り巡らせました。 (米原市まち保全課 鎌田亜裕美主査)「この柵を設置したことと、皆さんがそれぞれ(イヌワシを)見守っていただいているおかげで、柵の外側に入る人はもう全然いなくなりました」 ところが、今度は柵が無い場所を狙ってカメラマンが集まるように。
取材班の直撃に逆切れ!?「バカヤロウ!」つかみかかろうとするカメラマン
取材班が、撮影を終えて駐車エリアに戻ってきたところを直撃すると… (取材班)「毎日放送です。さっき撮影されていましたよね?」 (カメラマン)「・・・(※無言で歩き続ける)」 (取材班)「立ち入ってはいけない場所ですが?」 (カメラマン)「・・・(※無言)」 (取材班)「ご存じでしたか?」 (カメラマン)「さあ」 一方、別のカメラマンは… (取材班)「立ち入りは禁止されているが?」 (カメラマン)「禁止になってます、一応ね」 (取材班)「それはご存じ?」 (カメラマン)「そうですね。柵がなければいいだろうっていう、みんなそういう判断ですよね」 立ち入り禁止は認識しているものの、どうしてもイヌワシを撮りたかったといいます。中には、こんな人も… (カメラマン)「(ドライブウェイを)通行止めにすればいいんじゃないですか?」 (取材班)「そもそも入れないようにしたらいいと?」 (カメラマン)「うん、そしたら誰も入らないんじゃないですかね。それかイヌワシを殺してね、ここに撮りに来ないようにした方がいいと思いますけどね」 (取材班)「でもきょうはイヌワシを撮りに…」 (カメラマン)「もうやめやめ…やめてください。やめろって言うんじゃ、聞こえへんのか、おら(※つかみかかろうとする)」 (取材班)「暴力はだめですよ」 (カメラマン)「バカヤロウ、俺は短気なんやから」 突然、逆ギレしたカメラマン。自分の非を認めることはありませんでした。伊吹山で横行するルール違反。身勝手な理屈で正当化することは決してできません。