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DXを実現するマイクロソフトのクラウドサービスは1年半でどう進化したか

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ZDNet Japan

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉を幾つか取り上げ、その意味や背景などを解説している。  今回は、日本マイクロソフト 代表取締役社長の吉田仁志氏と、アクセンチュア ビジネスコンサルティング本部ストラテジーグループ インダストリーコンサルティング日本統括マネジング・ディレクターの中村健太郎氏の発言を紹介する。 「DXと言えばマイクロソフト、マイクロソフトと言えばDXと思ってもらいたい」 (日本マイクロソフト 代表取締役社長の吉田仁志氏)  日本マイクロソフトは先頃、2021年度(2020年7月~2021年6月)の経営方針についてオンライン形式で記者会見を開いた。吉田氏の冒頭の発言はその会見で、DX(デジタルトランスフォーメーション)との関係について強調したメッセージである。  会見の内容については関連記事をご覧いただくとして、ここでは筆者が印象深く感じた話を2つ取り上げたい。  まず1つは、吉田氏が会見で開口一番語った次の話である。  「マイクロソフトはDXについていち早く取り組み、実現させてきた。何がどう変わったか。従来のライセンス販売からクラウドのサブスクリプションへとビジネスモデルを大きく変えた。この経験と学びを生かし、私たちだからこそ提供できる価値をお届けして、お客さまのDXを支援したい」  つまりは、いち早く自社のDXに取り組んで成果を上げたことを述べたものだ。冒頭の発言はこの後に続いた。その意図について同氏は、「お客さまがDXに取り組む際、相談相手として最初に思い浮かべていただける存在になりたい。そのためには既にDXで成果を上げている企業であることを示すのが非常に重要だと考えた」と説明した。  もう1つの話は、同社が「ビルディング・ブロック」と呼ぶ図についてだ。図1がその内容だが、要は同社の主要なクラウドサービスをIaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)のレイヤーに分けて見せたものである。  この図を見て、筆者は以前にも似た図があったことを思い出した。図2がそれである。2019年5月31日付けの本連載記事「マイクロソフトが新たに示した『4つのクラウドプラットフォーム』の意味」で掲載したものである。その意味については、「4つのクラウドプラットフォームは、すなわちマイクロソフトのビジネスプラットフォームである」と記した。  そう考えると、図1も同じく同社のクラウドサービスからなるビジネスプラットフォームである。興味深いのは、およそ1年半の間に図2から図1へと拡充されたことだ。大きな変化としては、2層から3層になり、図2にあった「Microsoft Gaming」が外れ、図1のように開発者コミュニティー「GitHub」および社員の育成や人材の確保を行う「LinkedIn」が新たに加わった。  さらに、図1をビルディング・ブロックと呼んでいるのも興味深い。吉田氏によると、「まるでレゴブロックのように自由自在に組み合わせて活用できる」とのこと。図2から図1への拡充ぶりに、同社の進化がうかがえる。

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