【J3プレビュー】注目はJ3天王山!昇格を決めた首位大宮は2位今治との直接対決で優勝を決められるか | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは10月19日から20日にかけて第33節が開催。今節の見どころを紹介する。 ●【動画】柏レイソル 関根大輝インタビュー
前節、首位の大宮アルディージャが勝利を収めたことでJ2昇格が決定した。残るもうひと枠の自動昇格圏は、追いかける3位の富山が3試合連続ドローに終わった一方で、着実に勝ち点3を積み上げた2位FC今治が勝ち点「5」差に拡大。さらにプレーオフ争いは大混戦。ギラヴァンツ北九州やアスルクラロ沼津が勝ち点3を取りこぼした裏で、連勝を飾ったFC大阪が4位へ浮上。13位のガイナーレ鳥取がプレーオフ圏まで勝ち点4差と激しい争いを繰り広げている。 そんな状況下で迎える今節、最大の注目カードは大宮と今治のJ3天王山だ。残り6試合で両者の勝ち点差は「16」。逆転優勝は厳しい状況ではあるが、土曜日の14時より優勝の行方を懸けて上位2チームが激突する。 晴れて1年でのJ2復帰という目標を達成した大宮は、今節引き分け以上の結果でJ3優勝が決定する。この直接対決に敗れても優勝をほぼ手中に収めている状況とは言え、ここで優勝を争うライバルをしっかりと叩いて圧倒的な強さを示した上で、リーグ制覇を成し遂げたいところだ。前回対戦は4-1というスコアで圧勝。リーグ最多の60得点の攻撃とリーグ最少21失点の守備という攻守のバランスが噛み合う今季の強さを物語るゲームの一つだった。優勝が懸かる大一番でその強さを再び示すことができるか。 対する今治は、昇格争いで一歩リードしているものの、大宮の優勝を阻止すること以上に、自分たちが自動昇格圏を死守するためにも勝ち点を落とせない戦いが続くが、前節は先制を許しながらもJ3得点ランキングトップのマルクス・ヴィニシウスが2ゴールを決め、2試合ぶり勝利の立役者となった。前線で圧倒的な個を際立たせている背番号10がゴールを決めれば、ここまで負けなし。今治の命運を握っているストライカーが首位撃破へ導くことができるか。 もう一つの注目カードは、日曜日の14時にキックオフを迎えるカターレ富山と福島ユナイテッドFCの”上位対決”だ。 逆転での自動昇格を目指す富山は、前節終盤までリードを許し、敗戦の危機に立たされたが、試合終了間際の松岡大智のゴールで追いつき、何とか勝ち点1を死守した。土壇場で引き分けに持ち込んだ執念を次は勝利に繋げたいところだ。ただ直近は、3試合連続ドローと勝ち切れない試合が続いており、3試合先制点を奪えていないところも踏まえてリードした展開に持ち込みたい。その中でカギを握るのは攻撃陣だ。マテウス・レイリアや吉平翼らにはチームを勝利に導くゴールを期待したい。 対する福島は前節、大宮に敗れて再びプレーオフ圏から後退。上位との連戦となる今節は、プレーオフ圏争いへ踏みとどまるためにも正念場だ。直近3試合で10失点と守備に課題を抱えているが、前々節の岐阜戦では4得点を奪って撃ち合いを制し、前節も大宮から2ゴールと噛み合った時の攻撃の破壊力はリーグトップクラスだ。その中で背番号10を背負う森晃太が2試合連続ゴール中と好調。リーグ2位の失点数の少なさを誇る富山の堅守をこじ開けるためにもキーマンとなるだろう。 その他、土曜日に開催する連勝中で4位に浮上したFC大阪と5位のギラヴァンツ北九州というプレーオフ圏内にいるチーム同士の直接対決や日曜日に行われるプレーオフ進出へ正念場を迎えている11位ツエーゲン金沢がホームに勝ち点「4」差の6位沼津を迎え撃つ一戦などプレーオフ争いの動向にも注目だ。