体重は変わってないのに「ぽっこりお腹」...。そんな40代50代にこそゆるめピラティスがおすすめ!【森拓郎】
40代50代になると、体型で特に気になってくるのがぽっこり出たお腹。そこまで太っているわけでもないのに、お腹は出ているという人も多いのではないでしょうか。そんなぽっこりお腹の解消にもピラティスは効果絶大。その理由を、約15年前から、いち早くピラティスに着目して指導をしてきた、ボディワーカーでピラティス指導者の森拓郎さんに教えていただきました。 【画像】カリスマトレーナーが伝授! 関節を潰さない鉄板ストレッチ
お腹がぽっこり出てしまうのは、普段の悪い姿勢が原因だった!
お腹がぽっこり出てしまうのは、もちろん、普段の食事や運動不足などによってお腹周りに脂肪がついてしまうのも原因ですが、隠れた原因となるのが、実は普段の姿勢だと話すのが森さん。 「それほど太っているわけでもないのにお腹がぽっこり出ている人に多いのが、“スウェイバック姿勢”です。これは、骨盤を前に突き出し、上半身が下半身より後ろに位置した状態のことです。バランスをとるため背中は丸くなっていて、頭は前に出ています。デスクワークや立ち仕事の人が、この姿勢になりやすい傾向があります。本来は、骨盤の真上に肋骨がのっているのが正しい状態なのですが、スウェイバック姿勢は、骨盤が後ろに傾いた状態で前に突き出ているので、お腹の力が抜けて腹筋が弱ってしまい、お腹がぽっこり前に出てしまうのです。腰痛や肩こりも起きやすくなります」(森さん) ぽっこりお腹の原因になる悪い姿勢は、ほかにも……。 「現代人に多い首を前に出した猫背姿勢も、ぽっこりお腹を招きます。スマホ操作やデスクワークなどで長時間前かがみでいることでこの姿勢になりやすく、首はストレートネックになって、背骨は丸まり、胸は縮んでしまいます。背骨の上部が硬くなって肋骨の動きが悪くなるため、呼吸が浅くなって、体幹のインナーマッスルが使われにくくなり、これもぽっこりお腹や、首・肩のこりの原因になります。また、もうひとつ、反り腰姿勢もぽっこりお腹の原因。反り腰になってしまうのは、ベースに猫背があります。猫背なので姿勢をよくしようとして、胸を張って、あごを引いて肩甲骨を寄せるようにするため、骨盤が前傾して反り腰になってしまうのです。この姿勢でも、お腹の力が抜けてしまうので腹筋が弱ってしまい、ぽっこりお腹を招きます。首や肩のこり、腰痛の原因にもなります」(森さん)