マイナス50度が当たり前!世界最極寒の地「サハ共和国」の暮らし
ロシアの極東に位置するサハ共和国は、過去に氷点下71.2度を記録したことでギネスにも認定されたオイミャコン村があり、そこからおよそ1,000キロ離れた首都ヤクーツクも、冬は氷点下50度に達するという「世界一寒い国」と言われる場所。 【写真集】幻想的で美しい!「サハ共和国」に住む人々の姿と絶景 その極寒の地で、そこに暮らす人々の姿を撮り続ける写真家がいます。彼の名は、アレクセイ・ワシリエフさん。 <boredpanda>によると、アレクセイさんはサハ共和国で生まれ育ち、過去にアルコール依存症を患った際、お酒を断ち切るための手段として、この地に暮らす人々の写真を撮影し始めたのだとか。
「お酒を断ったとき、心の空虚感を埋めるための何かが必要でした。それまでは、時間があればバーで友人と飲んで過ごしていたので、それ以外何をしていいのかわからなかったんです。そこでInstagramのアカウントを開設し、おもむろに写真を撮り始めました。そして徐々に、その楽しさにハマっていきました」と、アレクセイさん。 彼いわく、サハ共和国の冬は非常に寒くて長く、気温は通常マイナス50度から60度に達するそう。 「今年の冬は特に寒くて、マイナス60度台の日がしばらく続きました。出かける必要がない場合は、人々は家にいるのを好み、温かいお茶を飲みながら春の訪れを待ちます。冬の間は実質、生活が止まっていると言えるでしょう。霜が生み出す濃霧が、数週間から数カ月にわたって日光を遮ることもありますから」 そんなサハ共和国に暮らす人々にとって、一番楽しみな季節は夏。この地の夏は6月中旬頃から7月中旬頃にかけて約1カ月だけ訪れ、気温が40度になる日もあるそう。その間人々は、自然の中でリラックスしたり、明け方まで散歩したりと、短い季節を満喫するのだとか。 また、厳しい寒さに耐えながらも、人々はこの土地の自然を愛しており、離れようと考える人は少ないのだそうです。
パンデミックによって現在は海外旅行をすることはできませんが、アレクセイさんは先々、多くの人にこの地を訪れて欲しいと願っているそう。 「サハ共和国に来て、ここがいかに素晴らしい場所かをその目で見てください。きっと人生で忘れられない体験になりますよ、約束します」 とてつもなく寒く、とてつもなく美しい「サハ共和国」。人生で行ってみたい場所のリストに、ぜひ加えてみてはいかがでしょうか?