東京駅まで39分 新幹線通勤の定期券、熊谷市が半額を補助 若年層を対象「熊谷に長く住み続けて」
埼玉県の熊谷市は、市内在住の若年層を対象に通勤のための新幹線定期券の半額を補助する「大好き熊谷! 新幹線らく賃通勤事業」を新年度当初予算案に盛り込み、26日開会の3月定例市議会に提案する。新幹線が停車するJR熊谷駅があることを生かし、市外への若年層の流出を防ぐのが狙い。 大河「青天を衝け」放送に合わせ企画 渋沢栄一のいとこ・尾高惇忠が書いた奉納額、熊谷で特別公開
同市では学校の卒業を機に市外に転出する若者が多く、若年層の定住促進が課題になっている。熊谷駅から東京駅まで在来線で78分かかるが、新幹線利用ならば39分と、通勤の負担が軽くなることに注目した。 対象は同市内在住の30歳未満で、今年4月以降に就職し、就職する年の3年前までに学校などを卒業した人。新幹線を利用して通勤する場合、新幹線定期券の購入代金の半額(1カ月で最大2万円)を補助する。期間は最長で7年間。当初予算案には480万円を計上している。同市企画課は「通勤時間を短縮した分で余暇などを楽しんでもらい、熊谷に長く住み続けてほしい」と話している。