【漫画】反抗期の息子と母をつないだ『鬼滅の刃』 エンタメの影響力を実感する
マンガ、アニメ、映画…「共通の話題は心の架け橋」
職場の上司とマンガの話で盛り上がり、『鬼滅の刃』のマンガを上司に貸した大塚紗瑛さん(@saeMNG)。すると上司の息子がそのマンガを読むようになり、上司からも息子の話をよく聞くようになりました。そんなある日、大塚紗瑛さんは上司から「ありがとう」と言われます……。 【マンガ】反抗期真っ盛りの息子が『鬼滅の刃』のおかげで… 本編を読む マンガ『先月あったいい話』がTwitterで公開されました。作者の大塚紗瑛さんは、介護のお仕事をしながら、有料老人ホーム検索サイト「探しっくす」にて介護絵日記『すいもあまいも』を連載中。今回Twitterで公開した、上司とその息子の温かいエピソードに対しては、読者から「素敵な話」「私も息子と『鬼滅の刃』でつながることができた」「共通の話題は心の架け橋」などの共感の声があがりました。 作者の大塚紗瑛さんに、お話を聞きました。 ーー大塚紗瑛さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。 学生時代の友達とのリレーマンガがきっかけかもしれません。もともと絵を描くことは好きだったのですが、物語を作っていく楽しさを知ったのはその時だと思います。 ーー『先月あったいい話』のエピソードをマンガに描いて公開しようと思ったきっかけはありましたか? 上司からこの話を聞いて、「自分の作品がこんな風に人と人とのつながりのきっかけになるなんて、作家からしたらひとつの幸せだろう」と作家の端くれとして思いました。私自身も似たような経験があったので、そういうのは本当にうれしいですし、伝えていきたいなと思いました。あとは「めっちゃくちゃいい話。今月(2020年10月)一番感動した。こりゃマンガにせねば」という使命感もありました。 ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。 「マンガにせよアニメにせよ映画にせよ、エンターテインメントの役割の本質ってこういうことなのかもしれない」というお声がうれしかったです。言いたいことが伝わったんだなって。あとはそれぞれのご家庭の「いい作品」がたっくさんあって、面白かったです。