金ロー『ホーム・アローン2』放送決定 撮影はニューヨーク市が全面協力
次期アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏も出演
1991年に公開され、マコーレー・カルキンを一気にスターダムに押し上げた空前の大ヒット作『ホーム・アローン』。その続編で、ニューヨークで迷子になったケビン少年の冒険を描く『ホーム・アローン2』を12月20日午後9時から金曜ロードショーで放送することが29日、発表された。 【写真】ケビンに痛めつけられた強盗コンビの姿 監督は前作に引き続きクリス・コロンバス。あの「ハリーポッター」シリーズの監督も務め、子役の表情豊かな姿を引き出すのがうまい映画界の名匠。前作に引き続き出演のマコーレー・カルキン、ジョー・ペシ、ダニエル・スターンに加え『マイ・レフトフット』でアカデミー賞の助演女優賞に輝いた名女優ブレンダ・フリッカーも参加。次期アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏も出演している。 シカゴに住む大家族のマカリスター家。以前、パリに向かうクリスマス旅行では、出発のドタバタの中で、ケビン(マコーレー・カルキン)が家に1人取り残されてしまった。さて、今度のクリスマス旅行は、常夏のフロリダ旅行に行こうというのだ。再び同じ悪夢を繰り返さないように、細心の注意を払うママ。ケビンもケビンではぐれないように注意をしていた……のだが、パパと同じコートを着た見知らぬ人について行き、別の飛行機へ。ケビンが乗ったのはフロリダ行きではなくニューヨーク行きだった。 空港に降り立ったケビンは、いつまでたっても家族が現れず戸惑うが、憧れのニューヨークであることが分かってウキウキ。悪知恵を使って、パパの名義のカードでホテルに泊まるケビン。そんな中遭遇したのは、去年ケビンの家に強盗に入り、ケビンに痛めつけられた強盗コンビ。あのコンビが脱獄していた。ケビンはニューヨークで、強盗コンビを再び撃退することに……。 映画の魅力のひとつとも言えるのが、ニューヨークの街並み。『ホーム・アローン2』を見ながらニューヨーク旅行が楽しめるような、名所が次々と登場している。 ニューヨーク市が全面協力の元で、ロケが行われた。セントラル・パークのウォルマン・リンクとベセスダ噴水を始め、ショービジネスの殿堂ラジオ・シティ・ミュージックホール、チャイナタウン街、ウォール街、そして今は無きワールド・トレード・センターといったニューヨークの“顔”ともいえる場所で撮影が行われた。 特に話題を呼んだのは、セントラル・パークに面した有名な高級ホテル「プラザ・ホテル」。豪華なスイートルームのシーンは、ロケのためホテルのワンフロアを貸り切り、約1週間かけて撮影。画面に登場するゴージャスな装飾、厳かな造りの内装などはすべて本物のプラザ・ホテルとなっている。 また、現在もニューヨークのクリスマスツリーの名所となっている、ロックフェラー・センターの巨大クリスマスツリーも登場。2万5000個のイルミネーションに飾られた巨大ツリー。このころは大みそかまでライトアップされていたが、本作の撮影のために、初めて年明けまでライトアップをしたそう。 第1作が大ヒットを飛ばした頃、監督のクリス・コロンバスと、プロデューサー兼脚本家のジョン・ヒューズとの間で、続編の話が持ち上がった。その時、2人はともに「続編を撮るのであれば、舞台はニューヨークにしたい」という共通の考えを持っていたそう。というのも、ニューヨークは街そのものが巨大なアミューズメントパークのようであり、巨大な迷路のようであると感じていたからという。 特に監督のクリス・コロンバスは、ニューヨーク大学映画学科の出身で、人を飲み込むほどのニューヨークの魔力、巨大な迷路のような街の仕組みを熟知。監督は「ニューヨークは『ホーム・アローン2』の中心的なキャラクターなんだ。特にクリスマス・シーズンのニューヨークは、この地球上で最もエキサイティングで魅力的な街なんだ」と語っている。
ENCOUNT編集部