なでしこ初の外国人監督は“イケオジ”…ニルス・ニールセン新監督の手腕と評判
空席となっていたサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の新指揮官が決まった。デンマーク出身のニルス・ニールセン(53)。なでしこ初の外国人監督である。 【顔を見る】 “イケオジ” ニールセン新監督 パリ五輪がメダルなし(8強)に終わり、日本サッカー協会(JFA)は、外国人監督体制に移行することにした。 「昨年3月にJFAのトップに就いた宮本恒靖新会長(47)は、女子サッカーのテコ入れと31年女子W杯の招致を明言。女子サッカー関連の予算を増やしたことで外国人監督の招へいが可能になった。外国人指導者を募ると世界中から数十人の応募が殺到。オンライン面談を経て3人に絞り、JFA女子委員会の佐々木則夫委員長(66)が欧州に渡り、最有力候補のニールセン氏に面談して決まった。もっとも、3人に絞り込む前にニールセン氏に内定していたともっぱらですが……」(サッカー関係者) デンマーク領の極寒の地・グリーンランドに生まれたニールセン新監督は、両親の離婚を機に母親とデンマーク本土に移り住んだ。学生時代の脊椎骨折の大ケガでサッカーを断念。サッカー指導者を目指してデンマーク18歳以下代表コーチを務め、その後はデンマーク女子代表(13~17年)、中国女子20歳以下代表コーチ、スイス女子代表監督(18~22年)と女子サッカー畑を歩いた。 デンマーク女子代表監督時代、08年からから16年まで8年間なでしこの監督を務めた佐々木委員長との接点が生まれた。 計3度の対戦実績から「ボールを保持してサイドと中央の選手が連係しながら果敢に攻め込むニールセン氏の攻撃サッカーに佐々木委員長は好印象を抱いていた」(同) ニールセン監督は23年5月、英プレミアの強豪マンチェスターCの女子チームに新設されたチームダイレクターに就任。「佐々木委員長は、マンCに所属するなでしこの大黒柱MF長谷川唯を通してニールセン監督の手腕や評判をリサーチ。職務に忠実に取り組み、日本人のメンタリティーも理解に努める姿勢も評価しています」(同) なでしこジャパンは25年2月、アメリカで開催される「シービリーブス杯」に出場。地元アメリカ、オーストラリア、コロンビアと対戦する。 端正なマスクで「イケオジ」と評判のニールセン監督の初采配が見ものであるーー。