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伝統漁法「待ち網漁」に挑戦 宇検村 観光支援で村内児童が参加

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南海日日新聞

 鹿児島県宇検村の観光支援事業「うーけん発見!再発見!」を活用した「当間待ち網(トウママチャン)」体験プログラムが12日、同村の芦検集落であった。村内の児童ら約10人が参加。芦検当間待ち網組合(藤野茂幸組合長)の指導の下で伝統漁に挑戦した。  トウママチャンは宇検村芦検集落の伝統漁法。入り江の内側に向かってL字型に網を張り、海岸沿いに回遊してくる魚を狙う。岸の見張り台には「トモリ」と呼ばれる見張り役が立ち、魚影を確認すると、合図して一斉に網を引き魚を捕らえる。  児童らは長さ約120メートルの網を小舟に積み込む作業を手伝った後、空き時間には海水浴も楽しんだ。網を仕掛けてから待つこと約2時間。参加者が力を合わせて網を岸に引き揚げるとカワハギなど8匹の獲物が取れた。

 参加した児童は「網が意外に重くて準備が大変だったけど実際に魚が取れてうれしかった」「昔の人たちは地域で力を合わせて魚を取っていたことが分かって勉強になった」と感想を述べた。  当間は漁場の呼び名。かつては複数の待ち網組合があったが、現在は当間待ち網組合だけが存続しているという。藤野組合長(68)は「私が幼少のころは小舟いっぱいになるほどの魚が取れた。漁獲が減ったのは寂しいが、村の子どもたちに集落の伝統を体験してもらう貴重な機会になった」と笑顔を見せた。  「うーけん発見!再発見!」は新型コロナウイルスの影響で利用が激減した村内の観光、宿泊、飲食事業者を支援する村の事業。村在住の住民が対象のプログラムを利用した際は利用料金の全額を補助する。

奄美の南海日日新聞

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