KDDIが2100億円の社債発行へ、ローソン買収で年間調達額は最大に
(ブルームバーグ): 国内大手通信のKDDIが29日、総額2100億円の社債の発行条件を決めた。同社はローソン買収で資金調達を積極化し、2024年度の起債総額は過去最大になった。
起債したのは2年債、5年サステナビリティー債、7年サステナビリティー債と10年債の4本。発行額と利率はそれぞれ400億円(0.768%)、900億円(0.959%)、400億円(1.071%)、400億円(1.397%)。これに先立ち同社は7月に総額3000億円の社債を起債した。
KDDIの広報担当者によれば、5000億円規模の調達は年度として過去最大。2年債と10年債で調達した資金はローソンの株式公開買い付け(TOB)に伴う借入金の返済に充当する。
日本銀行の早期利上げ観測が強まる中、金利上昇を見越した資金調達が相次いでいる。29日はKDDIや大和証券グループ本社を含め8社が起債する。
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Takahiko Hyuga, Ayai Tomisawa