人気漫画「彼女、お借りします」に番外編 作者が故郷を舞台に短編作品を描き下ろし 「聖地」巡る仕掛けも続々
累計1300万部を超える人気漫画「彼女、お借りします」(講談社)の作者で長野県中野市出身の宮島礼吏(れいじ)さんが、故郷を舞台にした番外編となる短編作品「宮島と彼女」を完成させた。市は12月8日、市民会館(ソソラホール)を主会場に関連イベント「なかのかのかり祭」を開くのを皮切りに、舞台となった市内各地を「聖地」としてPRし、ファンが巡る仕掛けを展開していく。 【写真】「彼女、お借りします」作者が故郷を舞台に描き下ろした短編作品
作者思い出の地が登場
「彼女、お借りします」(かのかり)はラブコメディー漫画で、2017年から週刊少年マガジンで連載されている。宮島さんは今回、市の依頼を受け、オリジナルの短編作品を描き下ろした。かのかりに登場する主人公らが市内を巡る計24ページの作品で、宮島さんにとって思い出の地となっている、一本木公園や温泉施設、リンゴ園が登場する。
ゲットするには…
短編作品は、8日のイベントで行われる抽選会に参加し、当選すれば入手できる。市とNTT東日本(東京)が、舞台になった場所でスマートフォンをかざすと拡張現実(AR)で漫画のシーンを再現できるスポットを作っており、その地点を4カ所巡った人が抽選権を得られる。また、市内の指定された商店を巡り、複数のオリジナルカードを入手する方法などでも抽選に参加できる。
イベントでは関連グッズも販売
イベント会場では、短編作品のムービー上映会やバッグやTシャツなど関連グッズ、市の特産品が売り出され、キッチンカーも出店する。市企画財政課は「かのかりと中野市のコラボが本格的に始まる。これを機にさまざまな取り組みを展開する予定で市民と一緒に盛り上げて全国に発信したい」としている。
イベントは入場無料。午前10時~午後4時。