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災害に強い「写実の殿堂」に ホキ美術館、豪雨被災から復旧 8月1日リニューアルオープン

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千葉日報オンライン

 2019年10月の豪雨で建物と作品が被災し、長期休館していた写実絵画専門の美術館「ホキ美術館」(千葉市緑区)が8月1日にリニューアルオープンするのを前に30日、報道陣向けに内覧会が行われた。「写実絵画の殿堂」と称される同館は、電気室を上階に移設するなど「災害に強い美術館」へと生まれ変わった。保木博子館長は復旧までの苦労を振り返り、「やっと開けられたので、これからは静かに、穏やかに続けていければ」と願った。

 同館は昨年10月25日、豪雨により地下2階の収蔵庫や電気室、ギャラリーが浸水。収蔵作品の約2割に当たる約100点が水にぬれ、電気設備も損傷した。  復旧作業では、電気室を地上1階に移し、万一浸水が起きても電気設備に影響が出ないようにした。水にぬれた床や壁の修復作業にも取り組んだ。被災作品は洗浄や消毒、額の取り換えを実施。損傷した作品の修復作業も進め、多くは完了。現在は残り30点ほどの修復作業に取り組んでいるという。  リニューアル記念展として森本草介氏(1937~2015年)の作品を紹介する「森本草介展」を8月1日から開催する。会期は11月16日まで。森本氏の作品は同館コレクション第1号で、「原点に返る」(保木館長)狙いがある。

 保木館長は「当初、設計士や建築家から復旧に1年はかかると言われ、多くの作品も水にぬれて『美術館を続けられるのか』と不安だった。電気も6月につくようになったばかり。空調設備が動かない間、カビとの戦いもあった」と苦労を振り返り、再開に胸をなで下ろした。  新型コロナウイルス流行下での再開となったことには「皆さんが自由に作品を見られないのがショック。今後、どういう形で作品を見せていくかが課題」と話す。当面来館を予約制とするほか、今後もコロナ後の展覧会のあり方について研究を進める方針という。

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