ラグビーコラム 表彰式から主将が消えた!? 花園切符をつかんだ兵庫県予選決勝 思い出すあの場面と名曲
試合は後半ロスタイムに入って18-12で天理がリード。だが、ここから大分舞鶴が反撃し、トライ(当時は4点)を挙げて2点差に。ゴールキックが決まれば、同点となり両校優勝。このゴールを狙ったのが福浦主将だったのだ。
だが、左中間から蹴ったキックは「ゴールをそれた♫」。その瞬間、ノーサイドの笛が鳴った-。諸説はあるが、この場面に歌手の松任谷由実さんが感動し、作ったのが、名曲『ノーサイド』と言われている。
あの高校ラグビー史に残る名場面から40年。「今思えば、国立大学でよくあんなことができましたね」と笑う福浦さんは鹿屋体育大卒業後に体育教師となり、59歳になった今も大分県立爽風館高で教育の現場に立っている。(月僧正弥)