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リオデジャネイロ五輪 飛込 - ブラジルの太陽を背に宙を舞う板橋美波【アフロスポーツ プロの瞬撮】

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TOKYO HEADLINE WEB

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。 平野歩夢 2019・2018【プロの瞬撮】 この写真は2016年リオデジャネイロ五輪の10m高飛込みのワ ンシーンだ。 撮影エリアに着いてすぐに写真のイメージが頭に浮かんできたが、 問題がいくつか浮上した。 一つはいつ撮るか。撮らなくてはいけない写真は他にもある。 しかし太陽と選手が被る時間は短く、 チャンスは最初の一巡目の演技だけ。 最大の問題はリオの日差しが日本では感じた事がないくらい強かっ たこと。 レンズにはNDフィルターを装着していたが、 ファインダーを覗く目もカメラのセンサーも焼けそうになるくらい 眩しい。 プールサイドにいたボランティアにサングラスを貸してもらい、何 とかファインダーを覗く事は出来た。 それでも強すぎる逆光がオートフォーカスの邪魔をして、撮れた写真を見るとほとんどピントは来ていなかった。 正直言って自分の目にもカメラにも良くない。 そう思いながらも撮影を続けた理由は、 誰が被写体でも良いと言う訳ではなかったからだ。 さらに言えば日本代表の板橋美波をこのイメージで撮りたかったか らだ。 もしかしたらこの手のシルエット系写真は写っているのが誰なのか 、あまり気にならないかもしれない。 それでも「 実はこの写真に写っているのは日本代表だ」 と言えた方がちょっとカッコいいではないかと僕は思う。 日本のトップ、 世界のトップに対してカメラマンがどうチャレンジするか。 オリンピックの舞台でそう問われたような気がしたのである。 時を戻そう。 板橋美波の演技順になった。 宙に舞った身体が一瞬だけ完全に太陽の芯に被る。 その一瞬だけ太陽の強い逆光が遮られ、オートフォーカスが正常に作動してくれた。 ブラジルの空を舞う板橋美波をイメージ通りに撮れたことに心の中 で小さくガッツポーズしながら次のポジションに移動したことをよ く覚えている。 サングラスを渋々貸してくれたボランティアの兄ちゃんには大いに 感謝したい。

アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。 各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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