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田中と筒香を巻き込む因縁対決に 地区Sに“血の雨”を注ぐヤンキース初代オーナーの亡霊

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日刊ゲンダイDIGITAL

 メジャーのプレーオフは6日から地区シリーズ(5回戦制)がスタート。リーグ優勝決定戦進出をかけて8チームがしのぎを削るが、中でも米メディアの注目を集めているのがヤンキース対レイズ、同地区の因縁対決だ。 「ヤンキースはレイズに対して強烈な憎悪を抱いている」(ニューヨーク・ポスト電子版) 「レイズが嫌い? それならヤンキースの地区シリーズをより楽しんで見られる」(ニュージャージー・ドット・コム)  ヤンキースの地元であるニューヨークの複数のメディアは、こんな見出しの記事を掲載。両チームの間に流れる険悪ムードを伝えている。 ■金満が極貧に完敗  今季、両球団の試合では一触即発のシーンが何度もあった。  8月8日のダブルヘッダーでは、レイズの投手陣がヤンキースナインの頭部付近への投球を繰り返し、これに抗議したヤンキースのブーン監督、テームズ三塁ベースコーチの2人が退場処分に。  9月1日はヤンキースの田中が初回、レイズのウェンデルに見舞った死球が引き金に。九回2死から今度は抑えのチャップマンがレイズのブロソーの頭部付近に投げ込んだ160キロの剛速球が怒りの火に油を注ぐことになった。ブロソーは結局三振に倒れたが、その直後に声を荒らげたことを合図に両軍ベンチから選手が飛び出して大騒ぎになった。  この2チームが今回、サンディエゴで同じホテルに宿泊することから、早くも丁々発止の舌戦が繰り広げられている。今季はヤンキースがレイズに2勝8敗と大きく負け越して地区2位。メジャーナンバーワンの老舗金満球団が、1998年創立で「最強の極貧球団」の後塵を拝している図式も手伝って、今回の地区シリーズでは「血の雨が降る」ともっぱらなのだ。

岩村や黒田も

 2球団の因縁は2年前の2018年、ヤンキースのエース・サバシアがレイズにぶつけた報復死球がきっかけで始まったともいわれるが、「とんでもない。08年にはレイズの岩村がヤンキースのダンカンに殺人スライディングを食らったし、14年には両軍が一触即発のムードの中、ヤンキースの黒田が最前列で怒鳴り声を上げている。対立の根っこは98年にタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)が誕生したことにあるのです」と、特派員のひとりがこう続ける。 「そもそもフロリダ州タンパは、ヤンキースのキャンプ地で、初代オーナーのジョージ・スタインブレナーの自宅のある場所。言ってみればヤンキースの根城のようなところです。そのタンパと目と鼻の先、橋でつながっているセントピーターズバーグに新球団のデビルレイズが誕生した。スタインブレナーは自分の庭を荒らされたと感じ、とにかくデビルレイズに負けることだけは許さないとフロントや現場に厳命した経緯がある。98年からワールドシリーズを3連覇、松井秀喜がいたころの指揮官のジョー・トーリは、デビルレイズ戦に負けるとオーナーの機嫌が悪くなるとこぼしていた。なんでも電話で怒鳴り散らされたこともあると聞きました。チーム内で『ビッグ・ボス』と恐れられたスタインブレナーの発言は神の声、絶対でした」

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