ソニー仙台鈴木淳監督（2022年撮影）

　日本フットボールリーグ（JFL）は27日、ソニー仙台FCから退会届が提出されたと発表した。今季限りでチームの活動を終了する決断に伴う退会届。10月3日に予定されているJFL理事会で審議され、正式に決定する。 　ソニー仙台FCは、同リーグ発足の99年から参加しており、拠点の宮城・多賀城市などで東日本大震災を乗り越えた末の15年に、石川雅人監督に率いられ初優勝を遂げた。現在はJ2横浜FCの田端義規GMらが監督を歴任、現在は名将の鈴木淳氏が務めていた。 　19年も2位、17年と20年は3位と上位進出を果たすなどリーグの強豪として知られ、天皇杯でも「ジャイアントキリング」の“常連”としてプロチームを苦しめた。今季は第21節時点で13位につけている。 　時代の流れか、日本を代表する企業チームの“消滅”に、X（旧ツイッター）などSNSでは「自民党総裁選より衝撃的なソニー仙台解散…（号泣の絵文字）」「マジか」「驚き」「切ない」「寂しい」といった投稿が相次ぎ、トレンド入りした。 　「今ちゃんが最後はソニー仙台で引退する、言ってたのが叶わなくなりますね」と、宮城県出身の元日本代表DF今野泰幸（関東1部リーグ南葛SC）に思いをはせるポストもあった。