大阪桐蔭高・森投手

◇29日　秋季近畿地区高校野球大会大阪府予選・5回戦　大阪桐蔭7―0八尾＝7回コールド（大阪シティ信用金庫スタジアム） 　来春センバツ（第97回選抜高校野球大会）につながる秋季近畿地区大会への出場を懸けた大阪府予選で、今年春夏甲子園出場の大阪桐蔭はプロ注目の最速151キロ右腕、森陽樹（はるき）投手（2年）が八尾を完封（7回コールド）し、ベスト8進出を決めた。 　1952年夏の甲子園で準優勝している伝統校を相手に毎回の11三振を奪い、5安打、1四球、1死球の無失点。3点リードの7回には1死満塁のピンチを招きながらも、190センチの長身から投げ下ろすストレートで連続三振に仕留めた。 　「真っすぐが良くて、しっかりコースに投げることができました」 　今夏の甲子園では小松大谷（石川）との2回戦に先発し、7イニングを7安打、8奪三振の2失点（自責点0）でチームは敗退した。同期に興南（沖縄）を完封した中野大虎投手（2年）もいるが、今秋から主将で外野との”二刀流”を担うことになった中野が背番号「7」をつけ、森がエースナンバーを背負う。 　甲子園を終えてから体づくりに励み、体重は2キロ増えて90キロになった。「今こだわっているのは、力感なく強いボールを投げること」。その成果の一端を示した。 　秋の大阪6連覇、そして11年連続の秋季近畿地区大会出場を目指す大阪桐蔭。4試合連続のコールド勝ちで、準々決勝進出を決めた。新エースは「負けたら終わりなので、まずは大阪で優勝して、近畿地区大会で勝って、神宮でも勝って秋の日本一に。マウンドを任されたら抑えられるように、とにかくチームを勝利に導けるように投げていきたい」と闘志を燃やす。