館山の西岬地区で父の日前に特産ヒマワリの出荷ピーク(千葉県)
館山市西岬地区で、16日の「父の日」に向けたヒマワリの出荷がピークを迎えている。同地区の生産者方では7日、切り出したヒマワリを束ねたり葉を取ったり、出荷作業に汗を流していた。 全国有数の産地でもある同地区のヒマワリは、砂地で栽培することで茎が白くて細く、硬いのが特徴。「西岬のひまわり」として市場関係者から高い評価を受けている。出荷は3月上旬から8月末まで続くが、近年は父の日に贈る花として人気が出ており、父の日である6月の第3日曜日に出荷の最盛期を迎えている。 同市坂井、小沼の13軒の農家でつくる「JA安房西岬花卉組合共撰部会」では今年度、約30品種を栽培しており、その多くが東京・大田市場に向けて出荷されている。今年は約120万本の出荷を見込んでいるという。 サンリッチパイン、ビンセントネーブルなど15品種を栽培する、山﨑佑太さん(40)方ではこの日、家族らと朝のうちに切り出したヒマワリを一本一本検品。葉を取って長さをそろえるなどして、翌日の出荷に向けて作業が進んでいた。 山﨑さんは「買ってくれた人や、父の日に受け取ったお父さんたちが笑顔になってくれたらうれしい。夏を感じるヒマワリを飾って楽しんで」と話していた。