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海ブドウやモズクが... 赤土流出、水産業に打撃 台風で被害額500万円 宜野座村

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琉球新報

 【宜野座】沖縄県宜野座村の水産業者が台風などに伴う赤土の流出被害に悩まされている。村内のある海ブドウ養殖業者は8~9月に相次いだ台風による赤土流出で被害額が約500万円に上った。業者は「被害は甚大だ。県や村は抜本的な対策を講じてほしい」と訴えている。村は農地からの赤土流出防止対策に取り組んでいるが、追い付いていないのが現状だ。  海ブドウの養殖は海から吸い上げた海水を使用する。台風などによる豪雨で赤土が海に流出すると、その赤土が養殖用のいけすまで運ばれてくる。赤土が付着した海ブドウは白く変色し、成長が止まってしまうため、出荷できなくなるという。  宜野座村漢那で海ブドウの養殖業を営む男性によると、赤土流出により毎年20トン以上の海ブドウを廃棄せざるを得ない状態が続いている。被害額は年間2千万円以上で、男性は「実効性のある対策をしてほしい。このままではどんどん被害が増えていく」とため息をつく。  モズクを養殖する同村漁業協同組合の仲栄真盛昌組合長も「赤土が海に流出すると日光が遮られ、生育環境が悪くなってモズクが枯れてしまう」と説明する。赤土流出によってことし4~7月に被害を受けたモズクは全体の1割ほどで、被害額は1千万円を超えるという。村漁協は6月、村に要請書を提出し、赤土流出を「漁民いじめ」とし「村の発展は村からいじめをなくすこと」と対応を強く求めている。  8月下旬から9月上旬の台風に伴う赤土流出は、サトウキビを植える時期と重なっており、地面が露出している畑が多かったことも影響していそうだ。村は農家に緑肥の種や、畑を覆うビニールなどを提供しているが追い付いていないのが現状だ。村の担当者は「サトウキビ農家に対策を周知し、さらに進めていきたい」と説明している。

琉球新報社

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