【ラグビー】早大17年ぶり全勝V王手「僕たちはスーパースター軍団じゃない」佐藤健次主将
早大が101回目の定期戦「早慶戦」を制し、対抗戦6年ぶり優勝へ王手をかけた。 慶大から計8トライを挙げ、守ってはトライなしの57-3で圧倒。通算74勝20敗7分けとした。1年生SO服部亮太(佐賀工)は「楽しむことを第一に考えました」とほほ笑んだ。 またも若き逸材が輝いた。前半12分にパスで起点となり、NO8鈴木の先制トライを演出。同15分には走り込んだ自らのトライで主導権を握った。45-3の後半25分には、左大外へのキックパスでWTB池本のトライをアシスト。3日の帝京大戦で2トライした大型ルーキーは「ミスしても恐れずにやろうと思っていた」と自慢のロングキックで味方を前に進めた。佐賀工高、早大の先輩にあたる大田尾竜彦監督(42)は、キックとランのバランスを課題としつつ「あれだけのキック力。ボールに触って蹴って、80分間もったのは収穫」とフル出場を喜んだ。 12月1日、東京・国立競技場で100回目の早明戦を迎える。7点差以内の敗戦でも自力優勝となるが、主将のフッカー佐藤は「明治大学さんは1番から23番までスーパースター。僕たちは体が小さくて、スーパースター軍団じゃない。自分たちに集中すれば、おのずといい結果が出ると思う」と集中する。07年以来、17年ぶりの全勝優勝を節目の戦いで決める。【松本航】