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『梨泰院クラス』はじめ、韓国ドラマは原作ウェブトゥーンも熱い! 今押さえておくべき作品はコレだ

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一昔前までは最新の韓国ドラマはCSの専門チャンネルを契約していないと日本語ではすぐには観られなかった。しかし今はNetflixやVLIVE、YouTubeなどで、ほぼタイムラグなく観られるものも増えてきている。 また、やはり一昔前までは人気ドラマの原作がウェブトゥーン(フルカラー縦スクロールマンガ)だとわかっていても原作を日本語で読むことができなかったが、今ではピッコマやLINEマンガなどでかなり読める。 その代表格が『梨泰院クラス』だ。韓国JTBCにて2020年1月から放送、Netflixで全世界配信されて日本でも人気を呼んでいる本作には、黒柳徹子や宮脇咲良、トレンディエンジェルの斎藤 司をはじめ、芸能人にもハマった人が続出したが、この原作ウェブトゥーンはピッコマで読める。 「観てから読むか、読んでから観るか」とは80年代に角川映画に使われたキャッチコピーだが、韓国ドラマ/ウェブトゥーンもそうした楽しみ方ができる時代になってきた。 ここでは今年から来年にかけての注目作、話題作を紹介していこう。 【画像】韓国ドラマ/ウェブトゥーン 文 / 飯田一史 ◆二度読みたくなる大どんでん返しに驚愕のサイコメトラーものサスペンス ■『メモリスト』 Jaehoo (ピッコマで配信中) 触れた人間の記憶を読み取る超能力を持つ“メモリスト”(いわゆるサイコメトラー)である男性刑事・椿と、天才女性プロファイラー初芝がバディとなり、「白昼堂々、大教室で講義中の大学教授が殺されたが、誰も目撃者がいない」といった事件をはじめとする謎めいた連続殺人を追っていくサスペンス『メモリスト』。 ちなみに、「椿」「初芝」は日本配信版での名前である(世界に向けて配信されているウェブトゥーンでは、しばしばこうしたローカライズが施されている)。 サボりがちだがやるときは独断専行、空気を読まずにケンカっ早い椿と、見るからに理知的で冷静な初芝、そして暴走気味の椿をかばってくれるおやっさん的な上司。 ……という人物配置だけ見ると「よくある感じの作品かな?」と思うかもしれない。 ところが、これが最後まで読むともう一度最初から読み直したくなるような、しかも初読時には絶対に気付かないような伏線に満ちた、衝撃のどんでん返しが待っている作品なのだ。 事件の犯人がどうこうというレベルに留まらず、もっと作品全体に関わる仕掛けというか、ミステリーとしてはアガサ・クリスティの某作ばかりの禁じ手。そりゃあ作中人物たちの多くが騙されてしまうのもムリはない、という趣向なのだが……これ以上はネタバレになるから何も言えない。 2020年7月からMnetでドラマが放映予定、日本でもMnet Smartを契約すればスマホで視聴できる。ドラマが先かウェブトゥーンが先か迷うところだが、個人的にはこの作品に関しては放送前にネタバレを避けた状態でぜひ読んでもらいたいと思う。 ◆Netflixで人気爆発の韓国ドラマは原作も傑作 ■『六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~』 Kwang jin (ピッコマで配信中) Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』の物語導入部はこうだ。 高校生の少年パク・セロイは、転校先の学校で、父が勤める韓国トップの外食チェーン「長家」(チャンガ)の創始者兼会長チャン・デヒの息子グンウォンがクラスメイトをいじめているのを見過ごせずに殴ったことで高校を中退、父は辞職することになってしまう。 そんな父に対してグンウォンが今度は交通事故を起こし、代理の犯人を仕立てて逃れようとしたことを知ったセロイはグンウォンを暴行、少年院行きとなる。出所したセロイは打倒・長家を胸に、韓国ソウルの繁華街・梨泰院にて「甘い夜」を意味する居酒屋「タンバム」を開く――。 『梨泰院クラス』の魅力のひとつは、中卒の前科者セロイを中心に、元ヤクザ、トランスジェンダー、(会長の)愛人の子、ソシオパス、英語の話せない在韓外国人といった、社会からつまはじきにされやすい人間たちがタンバムに集まり、「仲間」として、行く手を阻む悪の大企業・長家を打倒していくというサクセスストーリー/復讐劇にある。 そしてもうひとつの魅力は、一見すると何を考えているのが表情が読めないものの一途なセロイと、セロイが高校入学直前に出会って惚れた美女のスア、暗い過去があるにもかかわらず折れずにブレずに大志に向かって突き進むセロイに惹かれたチョ・イソの三角関係だ。 『梨泰院クラス』の原作ウェブトゥーンは「ピッコマ」で読める。ただしタイトルは『六本木クラス』。パク・セロイは宮部 新、チョ・イソは麻宮 葵という名前に日本ローカライズされている。 ドラマ版でファンになった人にも、ドラマ版未視聴の人にもぜひ両方触れてもらいたいのだが、原作とドラマで違うところは? というのが当然気になるはずだ。 キャラクターの配置や造形、ストーリーやセリフは、これがかなりドラマ版は原作に忠実だ。 ただし、ギニア人の母と韓国人の父を持つトニーとその家族は原作には登場せず、ドラマ版では分かれている長家の専務と大株主の役どころは、原作ではひとりのキャラクターに集約されている。また、ドラマ版で印象的なトランスジェンダーである人物のアウティング事件や、クライマックスの誘拐事件でのカーチェイスシーンの有無など、大きな変更点も一部にある。それは読んでのお楽しみだ。 もうひとつ大きく違うのは、スアの造形だ。ドラマ版では「オモテには出さないけれども内に抱えている」感が強く、演じるクォン・ナラの正統派美女っぷりが際立っている。原作では、セロイに対する複雑な感情が外に滲み出ており、より屈折を感じさせる。 『梨泰院クラス』の魅力のひとつはセロイ、スア、イソの三角関係だと言ったが、そういう意味でスアの人物造形の違いは、作品から受ける印象をかなり違うものにしている。 そんなわけで、ドラマ版にハマった人にはぜひウェブトゥーン版も楽しんでもらいたい。 ◆韓国版『アイアムアヒーロー』!? Netflixオリジナルシリーズ化決定 ■『Sweet Home』 Carnby/Okome (LINEマンガで配信中) 特定の外見的特徴を持った女性だけを狙うサイコパスの連続殺人鬼を父に持ち、その凶行を手伝わされてきた主人公の少年が、父子で同じ少女に惹かれたことで、少女を守るために立ち上がる……というストーリーのウェブトゥーン作品『バスタード』で衝撃を与えたCarnby/Okome。 そのCarnby/Okomeの最新作が、自分以外の家族が全員交通事故で亡くなり、自殺予定日までカウントダウンを始めた主人公の引きこもり少年が、世界がバケモノ禍に見舞われたことで変わっていく姿を描いた『Sweet Home』だ(『バスタード』とともにLINEマンガで読める)。 バケモノといっても「ゆっくり歩く」「知能はない」「噛まれた人もそうなる」「頭を吹っ飛ばすと死ぬ」というジョージ・ロメロ型とは異なり、その人が死ぬ前に強く抱えていた願望を反映した異形の姿になり、殺すには燃やすなどしてタンパク質を壊すしかない、という特徴を持つ。また、感染してすぐにバケモノ化するわけではなく、人間をバケモノに変えさせる「何か」との精神戦に打ち勝てば人の姿を保っていられる。 死ぬ前の欲望を追い求め続ける点、ヒト型から逸脱した姿になる点、半人半バケモノと共生・共闘していく点など、花沢健吾のマンガ『アイアムアヒーロー』と共通項が多い。 ただ、『Sweet Home』の魅力は『バスタード』同様に、いわくつきの人物たちの過去や人間心理のダークな面を掘り下げていくところにあり、作品としての印象はまったく異なる。 本作は、『ミスター・サンシャイン』や『太陽の末裔 Love Under The Sun』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』といったドラマを手がけて韓国内外で絶大な支持を受けたイ・ウンボク監督が演出を担当し、Netflixオリジナルシリーズとして制作される予定。 Carnby/Okomeのシビアでダークな作風と、イ・ウンボクの切なくハートフルな作風がいったいどう交わるのか? これはぜひ今からウェブトゥーン版を読んで予習しておきたいところだ。 今回紹介した作品以外にも、2020年7月からはウェブトゥーン原作のアニメ『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』(原作はLINEマンガで配信中)の地上波放送・配信が控えているほか、配信で観られる映像化作品がいくつもある。 配信が増えることで「中高年女性のもの」という従来のイメージから急速に変わり、K-POPや韓国コスメ、ファッション同様に若い人にも身近なものになってきた韓国ドラマと、この5,6年で一気に日本でも身近になったウェブトゥーン。 今こそ、合わせて楽しむ習慣を付けてはいかがだろうか? 『梨泰院クラス』はじめ、韓国ドラマは原作ウェブトゥーンも熱い! 今押さえておくべき作品はコレだは、WHAT's IN? tokyoへ。

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