コロナ禍で腰痛・坐骨神経痛が悪化!原因は運動不足やストレス その対策とは?【川口陽海の腰痛改善教室】
昨年から続くコロナ禍により、多くの国民は自粛生活を余儀なくされています。それに伴って腰痛になってしまったり、良くなっていた痛みが再発したり悪化したり、といった事例がじわじわと増えています。 この記事を執筆している2月中旬では、感染者数がやや減少してはいるものの高止まり傾向であり、3月7日に緊急事態宣言が解除されるかどうかはかなり不透明な状況です。 いつまで続くかわからないこの状況に、閉塞感を感じる方も多いと思います。 筆者の腰痛トレーニング研究所では、コロナ禍の自粛生活によって腰痛になってしまったり、もともとあった腰痛が再発したり悪化したりといった事例が、じわじわと増えています。
テレワークによって腰痛が悪化した30代女性
川崎さん(30代女性)は、昨年4月の緊急事態宣言により自宅でのテレワークとなりました。 はじめのうちは満員電車での通勤もなくなり、かなり快適に感じていましたが、だんだん腰に痛みを感じることが増えてきました。 もともと多少の腰痛はありましたがひどいものではなく、日常生活にそれほど支障はありませんでした。 しかし、ついには座っているのも苦痛なほどの痛みとなってしまったのです。
悪化してしまった原因は運動不足。
通勤がなくなったため、歩く機会が激減したのです。 また会社のオフィスであれば、コピーだとかトイレに行くとかちょこちょこイスから立つ機会も多かったのに、自宅でのPC作業やWEB会議では、イスから立つ機会も減ってしまいます。 ご本人曰く、「トイレに行くにも3歩ですんでしまう(笑)」というような環境ですから、ちょっとした運動をする機会もなくなってしまうのですね、。 そのため、会社にいるよりも長時間PCにむかってしまったり、夜まで仕事をしてしまったりというようなことも増えてしまいました。 逆に言えば、通勤やオフィスでのちょっとした移動も、実は良い運動になっていたということです。 また、意外とこたえたのが「雑談ができない」ということ。同僚とするちょっとした雑談が、実は気分転換、ストレス解消になっていたということに気づいたそうです。 ひとりで会話もなくPCに向かって孤独に作業するというのは、人によってはとても大変なストレスなのです。 川崎さんの場合は、 ◆ 通勤がなくなり運動量が大幅に減ってしまった。 ◆座っている時間がながくなり、腰周囲の筋肉がこり固まって(緊張して)しまった。 ことから、腰痛が悪化してしまったのです。